白い巨塔の歴代キャストを一挙公開!全シリーズはどこで見られる?

白い巨塔 ドラマ

医療ドラマ好きの私にとって「白い巨塔」はバイブル的存在。昭和から令和へと受け継がれていく不朽の名作といっても過言ではないでしょう。

今回は、日本で公開された6シリーズ全ての「歴代キャスト」「視聴できる動画配信サービス」についてご紹介します。

どのシリーズも、その時代の名優さんぞろい!「へ~、こんな人出てたんだ~」という発見があるかもしれませんよ。

白い巨塔ストーリー

財前五郎は浪速大学第一外科の助教授。

教授の席を虎視眈々と狙っているが、現教授の東貞蔵は財前の配慮に欠ける日々の言動を見て、教授に推薦することをためらっている。

しかし、医師会の重鎮である義父の力添えもあって、あの手この手で教授の座を手中に治める。

自分の将来に甘んじて、すっかり医師としての使命をおろそかになっていた矢先、胃がんの手術を執刀した佐々木庸平が死亡するという事件がおきる。

遺族からは誤診だとして訴えられるが、金と地位を盾に一審では勝訴。その後、弁護士の執念により二審では敗訴。

結果に納得できず「上告する!」と息巻いたものの、その場で倒れ意識を失ってしまう。

検査の結果は「食道がん」。

当初は、切除で根治が可能だろうという理由で本人には告知されなかったが、実際に開腹してみると、もはや手の施しようがない進行ガンであり、余命いくばくもないことがわかる。

消化器外科の医師である財前がそれに気づかないわけはなく、長年の親友でもあり自分を敗訴に導いた、第一内科の助教授である里見脩二に苦しい胸の内を明かす。

最後は昏睡状態にありながらも、うわ言で本当は自分の誤診で患者を死なせてしまったことを悔みながら医師としての一生を終える。

主な登場人物

役名役柄人物像
財前 五郎 (ざいぜん ごろう)浪速なにわ大学第一外科助教授野心はあるが本当は親思いで優しい
財前 杏子(ざいぜん きょうこ)財前の妻世間知らずのお嬢様
里見 脩二(さとみ しゅうじ) 浪速大学第一内科助教授五郎が唯一心を開いていた友人
里見 三知代(さとみ みちよ)里見の妻夫を支える献身的で控えめな妻
花森 ケイ子(はなもり けいこ)五郎の愛人。バーのホステス自身も医大中退の経歴をもつ
東 貞蔵 (あずま ていぞう)」浪速大学第一外科教授大学での恩師
東 政子(あずま まさこ)東貞蔵の妻教授退官後の天下り先を心配している
東 佐枝子(あずま さえこ)東貞蔵の娘里見に尊敬以上の気持ちを抱いている
鵜飼(うがい)教授 浪速大学第一内科教授・医学部長学内政治力を持つしたたかな人物
大河内(おおこうち)教授浪速大学病理学科教授財前の亡骸を解剖した病理学の重鎮
柳原 弘(やなぎはら ひろし)
※2019年版は柳原 雅博
浪速大学第一外科医局員財前の誤診を一部始終見ていた真面目な青年医師
菊川 昇(きくかわ のぼる)石川大学医学部教授財前の対抗馬として東教授が推薦した医師
亀山 君子(かめやまきみこ)浪速大学第一外科病棟婦長誤診の真相を知る人物。柳原を影から応援している
財前 又一 (ざいぜん またいち)財前マタニティクリニック院長五郎の舅。娘婿をとても可愛がっている
佐々木 庸平(ささき ようへい)誤診された患者小さなお弁当屋を経営
佐々木 よし江(ささき よしえ)佐々木庸平の妻息子と力を合わせて誤診の真相を暴く決意をする
佐々木 庸一(ささき よういち)佐々木庸平の息子母親を支えていく覚悟がある
関口 仁(せきぐち ひとし)原告側弁護士売れない弁護士。損得勘定抜きで裁判に望んだ
国平 敏男(くにひら としお)被告側の弁護士数々の医療訴訟を手掛ける切れ者

白い巨塔の歴代キャスト

白い巨塔はこれまでに日本で6回、韓国で1回放映されています。

1966年9月15日公開 劇場版

「白い巨塔」が初めて映像化されたのは「映画」でした。物語は裁判の第一審と里見の辞職までで完結しています。

この映画は国内外で高い評価を受け、毎日映画コンクール、ブルーリボン賞、モスクワ国際映画祭で受賞。現在はお亡くなりになっている方も多いですが、戦前戦後の大スター揃いの作品です。

役名キャスト代表作・エピソード
財前 五郎田宮二郎「白い影」「白い滑走路」
財前 杏子長谷川待子
里見 脩二 田村高廣田村正和さんの兄
里見 三知代白井玲子
花森 ケイ子小川真由美「アイフル大作戦」「八つ墓村」
東 貞蔵 東野英治郎「水戸黄門」
東 政子岸輝子
東 佐枝子藤村志保
鵜飼 良一小沢栄太郎
大河内 清作加藤嘉
柳原 弘竹村洋介
菊川 昇船越英二船越英一郎の父
亀山 君子岡崎夏子
財前 又一石山健二郎
佐々木 庸平南方伸夫
佐々木 よし江村田扶実子
佐々木 庸一
関口 仁鈴木瑞穂
船越英一郎さんの父
田村正和さんの兄

1967年4月8日~7月1日、1967年7月7日~9月29日公開 全26話

「白い巨塔」初のテレビドラマ版で、当時は「白黒テレビ」でした。

役名キャスト代表作・エピソード
財前 五郎佐藤慶「カイジ 生逆転ゲーム」
「華麗なる一族」
財前 杏子瞳麗子
里見 脩二 根上淳
里見 三知代
花森 ケイ子寺田史
東 貞蔵 山形勲
東 政子小暮実千代
東 佐枝子村松英子「悪魔が来りて笛を吹く」
鵜飼 良一河津清三郎
大河内 清作佐々木孝丸
柳原 弘田川恒夫
菊川 昇南原宏治「ゼロの焦点」
財前 又一内田朝雄 「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ」
佐々木 庸平田武謙三
佐々木 よし江田中筆子
佐々木 庸一
関口 仁渥美国泰

1978年6月3日~1979年1月6日公開  全31話

田宮二郎を語らずして「白い巨塔」は語れない、と日本中に言わしめた作品です。

田宮二郎さんは、この作品のためにカエルを使って手術の練習をしたり、五郎の亡骸がストレッチャーで運ばれるシーンでは、顔に白い布が掛けられながらもその下で嗚咽していたという伝説も。

その努力とは裏腹に借金問題や双極性障害にも悩まされており、ドラマ放映を2話残した1978年(昭和53年)12月28日、自宅寝室で猟銃自殺を図っています。

その衝撃的なニュースによって残り2話の視聴率が急上昇した上に、死因は違えどラストシーンでも亡くなるというエピソードが重なり、多くの人の心に残る作品となりました。

役名キャスト代表作・エピソード
財前 五郎田宮二郎「白い影」「白い滑走路」
財前 杏子生田悦子「欽ドン!」の「良いOL、悪いOL、普通のOL」で良いOL役
里見 脩二 山本學「白い影」(中居正広主演)
里見 三知代上村香子「俺たちの旅」
花森 ケイ子太地喜和子事故で47才の若さで没
東 貞蔵 中村伸郎
東 政子東恵美子
東 佐枝子島田陽子「犬神家の一族」
鵜飼 良一小沢栄太郎
大河内 清作加藤嘉
柳原 弘高橋長英
菊川 昇米倉斉加年俳優、演出家、絵本作家、絵師
「男はつらいよ」「学校の怪談」
亀山 君子松本典子
財前 又一曽我廼家明蝶
佐々木 庸平谷幹一俳優・コメディアン
愛称「タニカン」
佐々木 よし江中村玉緒勝新太郎の妻
佐々木 庸一
関口 仁児玉清「パネルクイズ アタック25」司会者
国平 敏男小林昭二「ウルトラマン」の隊長
真ん中「生田悦子」さん、左は「松居直美」さん!

田宮二郎さんを偲ぶ

本名、柴田吾郎(しばたごろう)。大映の看板俳優として活躍し、1965年の「白い巨塔」の財前五郎役で名を轟かせる。

そのことですっかり天狗になったため映画界から完全に干されることになり、生活のため舞台俳優・司会者・歌手として地方巡業もしていた。

俳優の傍ら実業家への野心も強く、「白い巨塔」の収録中に、たちの悪い相手と頻繁に資金取引の電話をしていたという証言もある。

その結果、多額の借金をかかえた上に大映時代の過労がたたり結核が再発。ペニシリン注射を打ちながら撮影をつづけるうちに躁うつ病を発症。

「白い巨塔」の撮影が終了し、放映が残り2話となっていた1978年12月28日、クレー射撃用散弾銃で自死。妻・2人の息子達・家庭教師・奈良岡朋子・鬼沢慶一宛の遺書が8通残されていた。

妻宛ての遺書には感謝の言葉や子どもたちを頼みますの言葉と共に、生きることの苦しみと死への恐怖が綴られ、「病で倒れたと思って諦めて欲しい」、「43才まで生きて、適当に花も咲いて、これ以上の倖せはない」と書かれていた。

俳優を志していた次男の田宮五郎へは「俳優になるなら人間を知ってから」との言葉を遺した。

原作者の山崎豊子さんは、田宮の自死を聞くやいなや「猟銃でしょう?」と言ったという。なぜなら田宮が出演した「華麗なる一族」の主人公も猟銃自殺だったから。

その後、次男の田宮五郎さんは俳優デビューするも、くも膜下出血で47歳という若さで逝去。当時熱愛中だった浅野ゆう子さんに看取られたと言われています。

お父さんが43才、息子さんが47才で亡くなるなんて神様のいたずらとしか思えません..

最愛の子供たち
\ 田宮二郎主演「白い影」はこちらから /

1990年4月2日・3日公開 2夜連続

このシリーズは、

第1話:月曜 20:02 – 22:24 (1990年4月2日)
第2話:火曜 20:02 – 22:24 (1990年4月3日)

に公開されました。

五郎役には、当時、必殺仕事人シリーズで人気急上昇中だった村上弘明さんを抜擢。村上さんは芸能界に入る前、東北大学医学部を目指していたそうです。

また、柳原役(財前に不利な証言をして大学を追われる外科医)に、堤真一さんが登場しています。おそらく最初の医者役でしょう。

役名キャスト代表作・エピソード
財前 五郎村上弘明「必殺仕事人シリーズ」
「仮面ライダー (スカイライダー)」
財前 杏子高橋ひとみ「准教授・高槻彰良の推察」
里見 脩二 平田満「タクシードライバーの推理日誌」「蒲田行進曲」
里見 三知代石井めぐみ「金田一耕助の冒険」
花森 ケイ子池上季実子「男女7人夏物語」
「極道の妻たち」
東 貞蔵 二谷英明二谷友里恵(郷ひろみの元妻)の父
東 政子
東 佐枝子紺野美沙子「氷点」「二十四の瞳」
鵜飼 良一丹波哲郎「キイハンター」「砂の器」
大河内 清作下元勉
柳原 弘堤真一「孤高のメス」
ザ・ドクター
菊川 昇有川博声優・ナレーター
「またまたあぶない刑事」
亀山 君子小鹿みき
財前 又一藤岡琢也「座頭市」
佐々木 庸平小鹿番
佐々木 よし江坂本スミ子
佐々木 庸一
関口 仁江藤潤「火垂るの墓」
紺野美沙子さん

「白い巨塔」村上バージョンは、公益財団法人 放送番組センター内「放送ライブラリー」で視聴できます。

2003年10月9日~2004年3月18日公開  全21話

「白い巨塔」全シリーズの中でランキングをつけるなら、やはり「唐沢シリーズ」がナンバーワンでしょう。他の作品と比較するのが恐れ多いほどの名作です。

財前が亡くなる最終回は、平成のドラマとしては驚異的な32.1%、特に関西地区の視聴率はこの年のNHK紅白歌合戦の視聴率(第2部、38.6%)を上回ったといいます。

当時はまだ知らない人も多かった「高畑淳子」さんは、このドラマをきっかけに出演回数が一気に増え、伊藤英明さんも「海猿」のたくましさとは違う、優しくてちょっと小心者の柳原役を見事に演じていました。

こうしてみると、医師役で出演しているキャストがなんと多いことか!

役名キャストその他の代表作・エピソード
財前 五郎唐沢寿明がん消滅の罠
財前 杏子若村麻由美科捜研の女
里見 脩二 江口洋介森高千里の夫 「救命病棟24時
里見 三知代水野真紀夫は衆議院議員の後藤田正純氏 「家なき子」「HOTEL」シリーズ
亀山 君子西田尚美「相棒」
「半沢直樹」
「にじいろカルテ」
花森 ケイ子黒木瞳産科医・和泉凛-生と死のカルテ
東 貞蔵 石坂浩二ドクターホワイト
東 政子高畑淳子「なつぞら」
「IP〜サイバー捜査班」
「3年B組金八先生ファイナル」
東 佐枝子矢田亜希子「らせん」「やまとなでしこ」
鵜飼 良一伊武雅刀「アンナチュラル」
大河内 清作品川徹「沈まぬ太陽」
「相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」
柳原 弘伊藤英明「海猿」
菊川 昇沢村一樹DOCTORS~最強の名医~
財前 又一西田敏行「池中玄太80キロ」
ドクターX〜外科医・大門未知子〜
佐々木 庸平田山涼成「GTO」
佐々木 よし江かたせ梨乃「大江戸捜査網」
「極道の妻たち」
佐々木 庸一中村俊太中村雅俊と五十嵐淳子の息子
2009年芸能界引退
関口 仁上川隆也「遺留捜査」
「君が教えてくれたこと」
国平 学文及川光博「相棒」「半沢直樹」

2019年5月22日~5月26日 5夜連続

テレビ朝日開局60周年スペシャルドラマとしてセンセーショナルに公開されました。「岡田准一」がどんな財前を演じるだろうと期待した人は多かったはずです。

60周年記念というだけあって、そうそうたるメンバーですが、蓋を開けてみれば「期待はずれ」という声が多かったのも事実です。

私が思うに、あまりに豪華キャストすぎて「どの人が主役になってもおかしくない」俳優さんばかりも良し悪しだったのでは?と思います。

とはいえ、全回の「唐沢シリーズ」があまりにも素晴らしかったので見劣りしてしまったのかもしれませんね。

役名キャスト代表作・エピソード
財前 五郎岡田准一「SP」「永遠のゼロ」
「ザ・ファブル」
財前 杏子夏帆「海街diary」
里見 脩二 松山ケンイチ「日本沈没 希望のひと」
「デスノート」「平清盛」
里見 三知代水野真紀「家なき子」「HOTEL」シリーズ
花森 ケイ子沢尻エリカ「1リットルの涙」
「猫は抱くもの」
東 貞蔵 寺尾聰「ルビーの指輪」で日本レコード大賞受賞(1981年)
東 政子高島礼子「極道の妻たち」
東 佐枝子飯豊まりえ「獣電戦隊キョウリュウジャー」
鵜飼松重豊「孤高のグルメ」
大河内岸部一徳俳優・ベーシスト
「その男、凶暴につき」
「アウトレイジ」
柳原 雅博満島真之介真島ひかりの弟
菊川 昇筒井道隆「ミステリと言う勿れ」
「きらきらひかる」
「王様のレストラン」
亀山 君子美村里江
財前 又一小林薫「ねことじいちゃん」
佐々木 庸平柳葉敏郎「チーム・バチスタ4螺鈿迷宮」
佐々木 よし江岸本加世子「ニューヨーク恋物語」「おしん」
佐々木 庸一向井康二Snow Manのメンバー
関口 仁斎藤工「昼顔」「最上の命医」
国平 幸一郎山崎育三郎「カイジファイナルゲーム」
「おっさんずラブ」

「白い巨塔」全シリーズはどこで見られる?

「白い巨塔」全シリーズの配信状況は下記のとおりです。(2022年5月調べ

公開日財前五郎役動画配信サービス
1966年9月15日 劇場版田宮二郎TSUTAYA DISCAS
1967年4月8日~7月1日、1967年7月7日~9月29日 全26話佐藤慶配信なし
1978年6月3日~1979年1月6日  全31話田宮二郎TSUTAYA DISCAS
1990年4月2日・3日 2夜連続村上弘明公益財団法人 放送番組センター(横浜市)「放送ライブラリー」のみ
2003年10月9日~2004年3月18日全21話唐沢寿明FODプレミアム
2019年5月22日~5月26日 5夜連続岡田准一配信なし
韓国版 2007年1月6日~3月11日
全20話
キム・ミョンミンTSUTAYA DISCAS

岡田准一バージョンはドラマ終了直後に一時期配信されていましたが、沢尻エリカの不祥事により配信ストップ。そろそろ配信してほしいな。

最後に

今回は、日本で公開された6シリーズ全ての「歴代キャスト」「視聴できる動画配信サービス」についてご紹介しました。

どんなドラマも演じる俳優さんによって大きく印象が変わるものですが、やはり原点は田宮二郎さんの演技力+自殺という衝撃の展開によって人々の心に残り、その面影を唐沢寿明さんが見事に復活させたことで時代をこえて歴史に残る名作になったのでしょう。

岡田准一さんも味のある演技をしていましたが、どこか弱さのある財前五郎ではなかったと思うのです。

唐沢財前を超えるキャストはなかなか現れないかもしれませんが、願わくば次のシリーズを見てみたいと思うのは私だけではないでしょう。

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