ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」あらすじから考える代理母出産と母性

マドンナ・ヴェルデ ドラマ
逗子海岸

海堂尊原作のドラマ「マドンナ・ヴェルデ」は、代理母出産という出産方法を通して葛藤する母と娘の様子を描いた作品で、同じく海堂作品の「ジーン・ワルツ」の種明かし的なドラマです。

久しぶりに「自分だったらどうするだろう..」とかなり真剣に考え、また新しい命の誕生に号泣した作品です。

主題歌であるリベラ「生命いのちの奇跡」の澄み切った歌声も、ドラマを大いに盛り上げてくれました。

やっぱり医療ドラマっていいな..

ドラマ10「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」

放送日2011年4月19日~5月24日 全6回 
火曜22:00~22:48
原作海堂尊
『マドンナ・ヴェルデ』
『ジーン・ワルツ』(新潮社)
脚本宮村優子
音楽村松崇継
演出本木一博、富沢正幸
制作NHKエンタープライズ
制作・著作NHK
代理母出産とは

代理母出産とは、主に子宮や卵巣を先天的疾患又は摘出手術のために失った女性が、人工授精や体外受精、顕微授精などの方法で、「代理母」(surrogate mother)に妊娠・出産してもらう生殖医療のこと。

日本では日本産科婦人科学会が「自主規制」という形で事実上禁止しているため、現状では海外で行う例が多い。

参考:Wikipedia

主題歌

リベラ「生命の奇跡」

「心が洗われる」という表現がぴったりで、まさに「生命いのち」を感じさせる歌声です。

キャスト

役名キャスト役柄
山咲 みどり松坂慶子病気で子宮を失った一人娘のために55才という年齢で代理母になることを決意。
曽根崎 理恵国仲涼子帝華大学産婦人科医兼マリアクリニック医師
曽根崎 伸一郎片桐仁理恵の元夫。単身アメリカの大学でゲーム理論を教えている
妙高 みすず柴田理恵マリアクリニックに29年間勤めているベテラン助産師
青井 ユミ南明奈マリアクリニックの患者。20才のギャル
荒木 浩子相田翔子マリアクリニックの患者。辛い不妊治療を乗り越えてようやく出産にこぎつける
荒木 達弥三宅弘城浩子の夫
清川 吾郎勝村政信帝華大学産婦人科准教授。理恵の上司。手術には定評がある
屋敷 統本田博太郎帝華大学産婦人科教授。代理母出産には断固反対している
三枝 茉莉亜藤村志保マリアクリニック院長。理恵の良き離開者だが不治の病に冒されている
丸山 慧長塚京三みどりが参加している俳句の会の指導者。みどりに好意を寄せている
しのぶ(赤ちゃん)小林沙利奈ちゃん理恵とみどりの子供

あらすじ

第一話 希望の卵

55歳のみどり(松坂慶子)は一人娘で産婦人科医の理恵(国仲涼子)に、「自分の代わりに子どもを産んでほしい」と頼まれる。理恵は癌で子宮を失っていたからだ。

代理出産は日本では認められていないし、そもそも娘の子供を親が産むなんて…。みどりは一度は断ったものの理恵の熱意に負けて引き受ける決心をする。

ある日、マリアクリニックでは理恵と米国に住む夫・伸一郎(片桐仁)との受精卵をみどりの子宮に戻す手術が秘密裏に行われていた・・・。

第二話 55歳の妊婦

みどりの子宮に戻した受精卵は無事着床した。しかしマリアクリニックの助産師・妙高(柴田理恵)はみどりの妊娠に不審感をもっていた。

理恵は、尊敬する茉莉亜院長(藤村志保)にだけ真実を告白する。

その頃、みどりに交際を断られた丸山(長塚京三)は、みどりがマリアクリニックに入っていくのを目撃してしまう…。

第三話 命の光

理恵の上司である清川(勝村政信)は、「マリアクリニックで代理出産が行われる」との匿名の告発を受け、真相を探り始めるが理恵は否定。

みどりも理恵に協力し、丸山をお腹の子の父親だと偽って清川の診察を受けるも、清川は薄々気づいていた。

そんな矢先、アメリカにいる理恵の夫・伸一郎から1通の手紙が届いた…。

第四話 あなたには渡さない

理恵と伸一郎が離婚したことを知ったみどりは、何の相談もなしに決めた理恵に腹立たしく思いながらも理恵との同居を始める。

理恵の真意がわからないみどりは理恵を問い詰めるが、彼女の口から出た言葉に驚きを隠せない。なぜなら理恵は、「子どもが無事生まれたら代理出産であることを公表する」というのだ。

みどりは思わず「この子は私の赤ちゃんよ!公表なんてしないで」と絶叫。

その頃ユミ(南明奈)は検査で腎臓疾患が見つかり、出産には母子の命の危険があることを知らされる…。

第五話 聖母の戦い

みどりは理恵が代理母出産を公表することを阻止するために、夫の伸一郎と何度か手紙のやり取りをしていた。

その手紙の内容に衝撃を受けた伸一郎は、突然アメリカから帰国。みどりに会った伸一郎は、父親としての未熟さを侘び、みどりに頼まれていた一通の封書を手渡す。

代理母出産を公表したい理恵と、それを止めさせたいみどり。その頃の二人は言い争いが絶えず、喧嘩をすると必ずお腹が収縮するのだ。

その日も、みどりは理恵に懇願。「あなたが公表するって言い出してから、私がこの子を守ろうって決めたの..」

そしていよいよ、みどりの陣痛が始まる…。

第六話 未来の子どもたち

代理母出産の公表をあきらめない理恵。みどりは最後の手段として院長の茉莉亜先生に理恵を説得するよう頼む。

単に自分が子供を欲しいだけでなく、医師として不妊の患者さんの希望になると訴える理恵に対し、茉莉亜先生の出した答えは、「生まれてくる子供の命は子供のもの。公表することが赤ちゃんのためになるとは思えない」。

みどりのカイザー(帝王切開)は清川が担当。同じ日にユミと浩子(相田翔子)も無事出産。

ほっとしたのもつかの間、マリアクリニックで代理母出産が行われたことが何者かによって帝華大学にリークされていたのだ。

病院を追われる理恵。理恵の人生はどうなる?この子の未来は?

「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」はどこで見られる?

「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」のダイジェスト版はこちらで視聴できます→ドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」

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「医療ドラマまにあ」としての感想

娘に「私の子供を産んでくれない」と言われたらどうするか。

真剣に考えました。私はおそらく「うん…」と言うのではないかと。

代理母出産の是非などという壮大すぎるテーマを議論するつもりはありませんが、少なくとも「赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくれるのよ」なんて言うことはないだろうし、「授かりものだからね」などというのも遠い昔の事のように思えるから。

とはいえ、このドラマでも描かれていたように最初は「娘のため」と思っていたのに、だんだんと母性が芽生えてきて「私がママよ!」と思えてくるのだとしたらちょっと怖い。

実際私が初めて長女を妊娠した時、「ここ(お腹)にいるんだ」と思った瞬間「可愛い..」と思ったあの感覚。

本当の親子であっても二人の母が子供の取り合いをするようなシーンを想像すると、今だ日本が代理母出産に後ろ向きな理由がわかるような気もしました。

あれだけ子供を欲しがっていた理恵が最後に、「私のことお母さんだと思ってくれるかな..」と寂しそうにつぶやくシーンがありますが、産んだから母になるのではなく、子供を育てる過程で「母になっていく」のだと思う…

そんなことを考えさせてくれた良いドラマでした。

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