安田顕出演「PICU」は北海道のドクタージェットが命をつなぐ実話

ドラマ
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2022.10月にスタートしたドラマ『PICU小児集中治療室』。

このドラマは、北海道の病院が舞台の小児集中治療室「PICU」での医師たちの奮闘ぶりや、北海道の新たな輸送手段である「ドクタージェット」の実話に基づいた医療ドラマです。

地元北海道出身の安田顕さんも、PICUのスペシャリストとして出演しています。

今回は、札幌在住で医療ドラマが3度のご飯のに好きな私が、子供たちの命をつなぐ北海道の「ドクタージェット」について、また安田顕演じる植野先生のモデルになった医師についてもご紹介しています。

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PICU(ぴーあいしーゆー)とは

『PICU』とは、「pediatric intensive care unit」の略で小児集中治療室のこと。

心臓手術のような大きな手術を受けた場合や、病院の内外を問わず急な病気や怪我などで全身の状態が悪くなった場合など、集中治療が必要な小児達(おおよそ15才以下)を一カ所に集めて治療する場所のことです。

その中で働く医師が「小児集中治療医」。看護師や薬剤師、臨床工学技士、理学療法士と一緒に24時間365日、交代で勤務しています。

北海道にPICUがあるのは「北海道立子ども医療総合・療育センター」の1ヶ所のみ。

ちなみに、私たちが日頃よく耳にする『ICU』( Intensive Care Unit )は、基本的に大人を対象とした集中治療室、『NICU』(Neonatal Intensive Care Unit)は新生児専門の集中治療室のことです。

参考サイト:日本集中医療医学会

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ドラマ『PICU 小児集中治療室』

基本情報

放送予定日2022.10月10日~ 毎週月曜 夜9時
脚本倉光泰子
「アライブ がん専門医のカルテ」他
音楽眞鍋昭大
プロデューサー金城 綾香
「監察医 朝顔」シリーズ
「元彼の遺言状」他
演出平野  眞
「監察医 朝顔」シリーズ
制作・著作フジテレビ

医療監修をされている植田 育也先生 (埼玉県立小児医療センター)は、今回の登場人物である植野 元(安田顕)のモデルとなっている医師でPICUを日本に普及させた第一人者です。

植田先生のプロフィールはこちらから

医療監修・撮影協力・取材協力

医療監修浮山越史(杏林大学病院)
※日本小児外科学会理事
※日本小児救急医学会理事
渡邉 佳子(杏林大学病院)
植田 育也(埼玉県立小児医療センター・センター長
齊藤 修(東京都立小児総合医療センター)
撮影協力東京都立小児総合医療センター
川崎市立多摩病院
(聖マリアンナ医科大学)
南富良野町
丘珠空港
丘珠空港緑地 他
取材協力北海道航空医療ネットワーク研究会(HAMN)
札幌医科大学医学部救急医学講座
北海道医師会
手稲渓仁会病院
宮城久之
(旭川医科大学外科学講座小児外科)
公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク
\ 札幌市内のロケ地を訪れてみました /

主題歌

ともに』 中島みゆき 

主なキャスト

志子田 武四郎(しこた・たけしろう)吉沢亮

丘珠病院の小児科医。北海道出身の27才。幼い頃に父を亡くし女手一つで育てられる。母思いで料理上手、家事全般もそつなくこなす優しい青年。

実家から通える病院であれば何科でも良いと考えていたため、たまたま小児科医になった。愛称は「しこちゃん先生」

植野 元(うえの・はじめ)安田顕

丘珠病院PICU専門医。日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア。丘珠病院にPICUを定着させるため東京から赴任してきた。

綿貫りさ(わたぬき・りさ)木村文乃

丘珠病院の救急救命医。植野元(安田顕)に誘われてPICUにやってきた。北海道出身。

タフで優秀な女医で武四郎には横柄で攻撃的な態度を取るが、その裏には悲しい過去があった。

今成亮平(いまなり・りょうへい)甲本雅裕

丘珠病院のベテラン麻酔科医。裏表なく竹を割ったような性格で人望も厚い。影からさりげなく武四郎を応援する。

涌井桃子(わくい・ももこ)生田絵梨花

武四郎の幼なじみでずっと思いを寄せていたが想いは叶わず。近々出産予定。身重ながらバスガイドを続けている。

矢野悠太(やの・ゆうた)高杉真宙

武四郎の幼なじみで兄弟にように育った仲。網走の病院で救命医をしているが医師としての壁にぶちあたっている。

河本舞(かわもと・まい)菅野莉央

武四郎の幼なじみ。隙だらけで頼りない武四郎にすかさずツッコむ姉御キャラ。バスガイドの涌井桃子(生田絵梨花)、武四郎の親友・矢野悠太(高杉真宙)といつも4人でつるんできた。

羽生仁子(はぶ・にこ)高梨臨

丘珠病院の看護師。PICU科長の植野(安田顕)にヘッドハントされて家族で北海道へ移住してきた。実際、武四郎より仕事ができる。

鮫島立希(さめじま・たつき)菊地凛子

北海道知事。3年前に起きたある少女の死をきっかけに、「もう二度とこのような悲劇が起きないように」とPICUの必要性を問い続けてきた。

志子田 南(しこた・みなみ)大竹しのぶ

武四郎の母。女手一つで武四郎を育ててきた。今も現役でバスガイドをしている。

浮田 彰(うきた・あきら)正名僕蔵

丘珠病院小児外科部長。札幌出身。東京の大学を卒業後、故郷の札幌に戻ってきた。

鈴木 修(すずき・おさむ)松尾諭

丘珠病院小児科長。武四郎の元上司でPICUへの異動を命じた。

いい加減な立ち振る舞いが多く医師や看護師からの評判は悪いが、温和な診察スタイルで患者からは人気がある。

渡辺 純(わたなべ・じゅん)野間口徹

札幌共立大学病院・救急科科長。北海道足寄(あしょろ)町出身。PICU設立に反発しているため、PICUへの人材派遣を阻止しようと裏で動いている。

安田 顕(やすだ けん)プロフィール

引用:Twitter

安田顕さんは、北海道出身の5名で結成された演劇ユニットTEAM NACS(チームナックス)」のサブリーダーとして活躍しています。ちなみにリーダーは森崎博之

メンバーは、左から安田顕森崎博之大泉洋戸次重幸音尾琢真。全員、北海学園大学演劇研究会出身の仲間たちです。

チームでの活動はもちろん、大泉洋さんを筆頭に他のメンバーも北海道を飛び立ち、今や皆さん全国区の役者さん揃い!

その中でも安田顕さんは、近年映画・ドラマ・舞台など数々の話題作に出演。医者役としては「チーム・バチスタ」で放射線科医でしたね。

あらすじ

第一話 北海道に子供のためのICUを!

武四郎(吉沢亮)が勤務する病院に「PICU」が新設されることになり、武四郎は「栄転」という形で異動を命じられる。

北海道で大規模な「PICU」を運営するのは難しいとされる中、颯爽とやってきたのがPICU専門医の植野(安田顕)。

植野は日本各地でPICUを定着させてきたやり手の小児科医で、「広大な北海道で医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という大仕事を成し遂げるため、はるばる東京からやってきたのだ。

家が近かったからという理由でたまたま小児科医になった武四郎だったが、植野の熱意や後ろ姿を見るうちに、自分の非力さに打ちのめされながらも小児科医としての自覚に目覚めていく。

とはいえPICUのメンバーは武四郎を入れてたったの4人。求人を出しても、あえてリスクの高い集中治療室の医師や看護師に応募してくる人はいなかった。

そんな中、稚内市の病院から救急要請。発症から4時間も経過した5才の女の子が搬送されるが、武四郎はおろそろするだけで全く戦力にならない。

北海道初のPICUはこの少女を救えるのか・・・。

第二話 火傷を負った幼い姉弟…「正しい判断」とは?

丘珠病院のPICUは、解決のめどすら立たない深刻な人手不足問題に直面したままだった。

武四郎(吉沢亮)は、何かの役に立てるならと、休日を返上して出勤する。だが、同僚医師の綿貫りさ(木村文乃)や看護師長の羽生仁子(高梨臨)から「ひとりにカウントできるとは思えない」「ギリギリ半人前かどうか」などと冷たくあしらわれてしまう。

同じころ、PICUの科長・植野元(安田顕)は「北海道PICU推進に向けた意見交換会」で、参加した北海道内の医師たちに協力を呼びかけていた。

そこにやってきた札幌共立大救急科科長の渡辺純(野間口徹)は、PICUに必要な経験と実力を兼ね備えるほどのスタッフならば手放すはずはない、と植野に告げる。

続けて渡辺は、PICU設置に動いた北海道知事・鮫島立希(菊地凛子)のことに触れ、彼女がやっていることは、次の選挙に向けての票集めでしかない、と言い放つ。

そんな折、丘珠病院に火傷を負った急患2名が救急搬送されてくる。9歳の姉・佐渡莉子(田中乃愛)は軽傷のようだったが、6歳の弟・理玖(中村羽叶)は右肩全体に重度の火傷を負っていた。

植野は、救命医の東上宗介(中尾明慶)や麻酔科医の今成良平(甲本雅裕)らの協力を得て理玖の治療を開始。武四郎には、姉弟の母・京子(紺野まひる)と莉子についているよう指示するが……。

引用:PICU公式HP

第三話 ヘリで緊急搬送!迫る命のタイムリミット!

網走総合病院で救命医をしている親友・矢野悠太(高杉真宙)から電話が来たが、悠太の様子がどこかおかしい。

心配した武四郎が「何があったんだよ?」と問い詰めるも、悠太は「なんでもない」と電話を切ってしまう。

そんな悠太のもとに、7歳の少年・杉本淳之介(松野晃士)がトラックにはねられて緊急搬送される。淳之介は、大腿骨骨折のほか、第4肋骨と第5肋骨が折れて肺を損傷している可能性もあった。

外科医がオペ中だったため、悠太は、淳之介を設備の整った大きな病院へ搬送しようと決断するが、濃霧がひどくヘリコプターを飛ばせないとの知らせが入る。

悠太は仕方なく、このまま救急車で釧路に向かうよう指示するが、釧路までは山あいの道を進むため3時間はかかるいう。

悠太はどうするのか・・・。

第四話 明かされる綿貫の過去

火傷で入院していた佐渡理玖(中村羽叶)くんが一般病棟に移ることになった。交通事故に遭いPICUで治療を受けていた杉本淳之介(松野晃士)くんは、「お友だちがいなくなった」と寂しそう。

そんな矢先、RSウィルスに感染し重症化した生後7日の赤ちゃんが運び込まれる。

この赤ちゃんは乳児院の子で母親は20歳の大学生。両親は出産に反対だったため生まれてすぐに乳児院へ預けられたのだという。

そのためまだ出生届も出されておらず、名前すらなかった。

植野は綿貫に、武四郎と組んでこの赤ちゃんを担当するよう指示するも、「自分一人で十分です」と答える綿貫。

後輩の育成も仕事のうちだと植野になだめられた綿貫は、渋々、武四郎と組むことになるが……。

第五話 悠太に何が?知らなかった親友の想い

武四郎(吉沢亮)が勤務する丘珠病院に、親友の悠太(高杉真宙)が意識不明で救急搬送される。

動揺する武四郎をよそに、ただちに処置に当たる救命医の東上宗介(中尾明慶)とPICU科長の植野(安田顕)。

そんな中、新たに10歳の立花日菜(小吹奈合緖)と、12歳の小松圭吾(柊木陽太)をPICUで受け入れることになった。

日菜ちゃんは、急性リンパ性白血病で7歳のころから丘珠病院の小児科を受診しており、武四郎も研修医のころからよく知っている女の子。先月から化学療法で寛解を目指したものの副作用で白血球が急激に減少。

一方、圭吾くんは小学校4年生のときに拡張型心筋症を発症し、函館市内の病院で治療を受けていたが、心拡大が悪化しそこでの治療継続が難しくなっていた。

植野は、圭吾くんをより安全に搬送するため、ついにドクタージェットを使うことに・・・。

第六話 新章突入…!志子田の成長、そして試練

武四郎(吉沢亮)は、先輩医師の綿貫(木村文乃)とともに、急性リンパ性白血病で入院中の立花日菜(小吹奈合緖)ちゃんの回診を行う。

日菜ちゃんと会話していると、ずっと意識がない状態が続いていた小松圭吾(柊木陽太)くんが目を覚ます。

PICU科長・植野元(安田顕)からカンファレンスを仕切るよう指示された武四郎は、麻酔科医の今成(甲本雅裕)や小児外科科長の浮田(正名僕蔵)、救命医の東上(中尾明慶)らとともに、圭吾くんの今後の治療方針を検討する。

圭吾くんは重度の拡張型心筋症で、何度も心不全に陥っているため心臓移植が必要だった。だが、圭吾くんは心臓移植を希望しておらず、移植待機の登録もしていないという。

第七話 母から衝撃の告白…志子田の苦悩

武四郎(吉沢亮)は、拡張型心筋症を発症後、心拡大が悪化してしまった12歳の少年・小松圭吾(柊木陽太)くんの病状が心配で寝る間も惜しんで見守っていた。

そんな様子を見かねた植野(安田顕)は、武四郎に家に帰るように忠告する。その一方で、今後の進退が決まっていない悠太(高杉真宙)に声を掛け、丘珠病院で働くように勧めていたのだ。

その頃、しばらくぶりで家に帰った武四郎は、台所にある母、南(大竹しのぶ)が飲んでいる薬を見つけてしまう。

南が飲んでいたのは「塩酸モルヒネ」。武四郎は動揺しながら母に事情を聞くと・・・。

第八話 願うは奇跡…心臓移植を待つ少年

武四郎(吉沢亮)ら丘珠病院のPICUスタッフは、必死にVF(心室細動)を起こした小松圭吾(柊木陽太)くんの処置にあたっていた。

圭吾くんには、一刻も早く補助人工心臓を植え込む手術が必要だが、感染症が治らなければそれも出来ない。

そんな矢先、丘珠病院に10歳の小学男児2人が公園で倒れているとの連絡が入る。

救命医の東上宗介(中尾明慶)は、ふたりが倒れている公園が丘珠病院から5分ほどの距離であることから、救急車で搬送するよりドクターカーで現場に直行した方が早いと判断。

武四郎と悠太(高杉真宙)らとともに現場へと向かったが、矢本大輝(森島律斗)くんには意識があったものの、後藤光(寺嶋眞秀)くんは心停止状態。

武四郎たちの必死の蘇生で心拍は再開したものの意識が戻らない。このままでは脳死になる可能性も捨てきれなかった。

一方で、圭吾くんの感染症の原因もつかめずもはや打つ手がない。植野曰く「最悪の場合も想定しておかなければならない」と言うのだが・・・。

第九話 最終章突入…志子田、人生の岐路へ

「俺が諦められる時間をください。母ちゃんと離れる覚悟ができるための時間を。」

武四郎(吉沢亮)は、膵臓ガンの治療を拒否している母・南(大竹しのぶ)にそう言って頭を下げ、一度、東京の病院で検査を受けることに同意してもらう。

羽田空港に降り立った武四郎と南が向かったのは、丘珠病院のPICU科長・植野元(安田顕)から紹介してもらった、東京中央記念病院の腫瘍内科医・原口裕二(平原テツ)。

そこで南は、あらためていくつかの検査を受ける。武四郎は、原口医師から検査の結果を聞かされるが状態は想像以上に深刻で寛解はほぼ不可能。あとはどれだけ余命を伸ばすかしかない。

諦めきれない武四郎は「東大病院」に受診しようと提案するが南は拒否。それよりも「はとバス」に乗って東京観光をしたいと言う。

その夜、親子二人きりの晩餐で、南の決意が固いことを受け止める武四郎だったが・・・。

第10話 消えた志子田…失意の先にあるもの

東京から札幌に戻って一週間。南はあっけなくこの世を去った。函館に戻った圭吾くん(柊木陽太)の状態も悪く、武四郎は憔悴しきっていた。

そんな武四郎は、PICU科長・植野(安田顕)のデスクに退職願を置いて丘珠病院を後にする。

それを知った悠太(高杉真宙)、桃子(生田絵梨花)、舞(菅野莉央)の3人は、武四郎のことを心配して彼の家を訪ねる。だが武四郎は、「ひとりにしてくれ」と言って悠太たちを追い返してしまう。

そんな矢先、武四郎のもとへ1本の電話が入る。武四郎がPICUに異動したばかりの頃に訪れた、名寄の山田先生(イッセー尾形)からだった。山田先生は、ある子供の症状が気になり武四郎にアドバイスを求めたのだ。

武四郎はその子の事が心配になり、冬の雪道にもかかわらず車で名寄に向かった。

最終話 命の物語、完結!試される、PICUの意義

北海道で大きな地震が発生。武四郎(吉沢亮)は、地震の影響で手術が延期になってしまった圭吾(柊木陽太)くんのことが心配でならない。

今度VF(心臓がけいれんしている状態)がおこれば、助かる可能性は限りなく低くなるからだ。

北海道庁では知事の鮫島立希(菊地凛子)を中心に、情報収集が続けられていたが、知事は、各市区町村に地域の病院と連携をとるよう通達を出す。

そんな中、植野(安田顕)のもとへ、道東総合病院のERから連絡が入る。地震の影響でトンネルが崩壊し、スキー旅行に来ていた小学生グループが巻き込まれたというのだ。

植野たちは、この緊急事態をどう乗り切るのか!

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PICUに登場するドクタージェット

北海道の地図

ドラマに登場するドクタージェットは、北海道の医療を支える新しい輸送手段としての実話です。

私がボランティアをしている札幌医科大学病院では、すでに2017年から医療用ジェット「メディカルウィング」を運行しています。

使用されている機体は中日本航空株式会社所有の「C560サイテーションV」。

しかし、現段階では機体は中日本航空(名古屋)にあるため、植野先生(安田顕)の目標は「ドクタージェットを丘珠空港に常駐させること」

第3話でも男児が一時心肺停止になり蘇生したものの、もう少し早く到着していれば心肺停止も防げたことを問題視していましたよね。

メディカルウィングの輸送実績は、2017年7月30日に事業が開始されてから2021年10月まで108件(2.1件/月)。

そのうちの51件が15才未満の小児といいますから、医療用ジェットは北海道の子供たちの命をつなぐ最後の砦と言っても過言ではありません。

ちなみに、第2話で「重症火傷」の男児がテーマになっていましたが、札幌医科大学では1990年にサハリンから80%熱傷の男児、2007年には国後島から自衛隊のヘリコプターを使って重度熱傷の男児が救急搬送され命を繋いでいます。

参考文献:P32~35「北海道の新たな輸送手段メディカルウィング」
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最後に(2022.12.20追記あり)

最近の医療ドラマには「ドクターヘリ」がたびたび登場しますが、北海道という広大な敷地や険しい山を越えるにはドクターヘリだけでは網羅しきれず医療用ジェットの運行が不可欠です。

先程ご紹介したように北海道ではすでにドクタージェットの運用が始まっているものの、現段階では滑走路の関係で冬季に運用ができない等の課題もあり、またPICUも札幌のはずれに一つあるだけです。

そういう意味では、このドラマは北海道の未来を見越しての本格的な医療ドラマと言えるでしょう。

「監察医 朝顔」「コード・ブルー」「ナイトドクター」「ラジエーションハウス」などを製作したフジテレビが手掛け、ドクターヘリを越える「医療用ジェット」が登場。また「小児集中治療医」にスポットを当てた医療ドラマも他に類を見ません。

これは見ないわけにはいかないっしょ!(北海道弁)

◆2022.12.20追記

12/19の最終回、一人死者は出てしまったものの感動的な終わり方だと思いました。つくづく良いドラマだったなと感慨深い思いでいっぱいです。

実は現段階では、冬季間は滑走路の関係で丘珠にドクタージェットは離発着できません。(最終回はまだ雪が積もってないという設定かな?)

そのため札幌市としては以前から冬でもドクタージェット(メディカルウィング)を利用できるように、滑走路の延長を北海道に打診していましたが、先日12/15に北海道を通過しいよいよ国会に提出される運びとなりました。

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n4081e139e5d3

この案が認められれば、丘珠空港に季節を問わずドクタージェットが離着陸できるようになります。

ドラマが目指す「ドクタージェットを丘珠に常駐させること」は、まだ時間がかかると思われますが一歩でもニ歩でも近づいて、その頃にまた「しこちゃん先生」に会えれば最高ですよね!

2024.4.13 しこちゃん先生が帰ってくる!→『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』

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