「JIN-仁-」「JIN-仁-完結編」と続き、いよいよクライマックスの最終回。全てが幻かと思えた矢先に見つかった咲からの手紙に、日本中が泣いたのがついこの間のことのようです。
今回は、「JIN-仁-完結編」最終回のあらすじと咲の手紙にスポットをあてて、「JIN-仁-」の素晴らしさを今一度振り返ってみようと思います。
永遠に語り継がれる普及の名作「JIN-仁-」。いつ見ても涙腺崩壊の医療ドラマです。
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「JIN-仁-完結編」最終回あらすじ
彰義隊が寛永寺に集結した。橘恭太郎（小出恵介）は彰義隊に参加するために、遺書を残し上野に向かっていた。
それを知った咲（綾瀬はるか）は、母の説得もむなしく、兄・恭太郎を連れ戻すために上野に向かうが、途中で流れ弾が当たり腕を負傷してしまう。
そのころ仁（大沢たかお）が設置した野戦診療所では、西洋医学所の医師たちが集まり、戦いで負傷した患者の治療にあっていた。
そこに恭太郎に背負われた咲がやってくる。戦に戻ろうとする恭太郎を、仁は「恭太郎さんが命がけで守りたかったのは幕府じゃなくて橘の家でしょう！」と説得するのだった。
結局、戦は彰義隊の完全敗北で終わったが、咲の傷がペニシリンの効かない緑膿菌に冒され、最悪の場合、敗血症を併発し死に至る可能性も考えられた。
その時、仁がふと思い出す。江戸にタイムスリップしてきた時に、緑膿菌に有効な「ホスミシン」がポケットに入っていたことを。
仁はホスミシンを探すために、自分がタイムスリップしてきたあたりを必死に探す。その時「帰るぜよ、先生」「この先じゃ、急ぐぜよ」という龍馬の声。
仁は、龍馬の声に導かれながらタイムスリップする前に重症の患者（＝自分）が発見された「錦糸公園」に向かうつもりで崖に飛び込んだ。
目覚めたのは現代の病院。
仁は病院で現代のもう一人の自分に手術され一命を取り留めた。 手術後ベッドを抜け出し、手術室から咲を助けるためのホスミシンと救急バッグなどを持ち出し幕末に帰ろうとしたが、屋上で現代の仁ともみ合いとなり、あろうことかもう一人の仁がその場から消えてしまった。
少しづつ体調を回復した仁は、橘家があったと思われる場所を歩いてみると、橘家の辺りに「橘医院」という病院を見つけ、そこで未来（中谷美紀）そっくりの女性と出会う。
その女性の話では、咲がこの世にいたことは間違いなく、一度生死を彷徨ったことがあるが兄が拾った薬（ホスミシン）で助かったという。
元気になってからは病院を開き、養女をもらって一生独身で過ごしたという。仁はその写真を見て言葉につまる。その写真には、咲と野風（中谷美紀・二役）の子供・安寿が映っていたからだ。
仁は帰りがけに、その女性に「揚げ出し豆腐はお好きですか？」と聞かれ「はい！」と答えると、「ずっとあなたを待ってた気がします」と言って一通の手紙のようなものをくれた。
「あの～、名前教えてもらえますか？」
「橘未来（たちばなみき）です」
咲から南方先生への最後の手紙
先生 お元気でいらっしゃいますでしょうか
おかしな 書き出しでありますございますことを
深くお詫び申し上げます
実は 感染症から一命を取り留めた後、
どうしても先生の名が思い出せず、先生方に確かめたところ
仁友堂にはそのような先生などおいでにならず、
ここは 私たちが起こした治療所だと言われました
何かがおかしいと思いながら
私もまた次第にそのように思うようになりました
夢でも見ていたのであろうと
なれど ある日のこと、見たこともない
奇妙な 銅の丸い板を見つけたのでございます
その板を見ているうちに 私はおぼろげに思い出しました
ここには先生と呼ばれたお方がいたことを
そのお方は、揚げ出し豆腐がお好きであったことを
涙もろいお方であったことを
神のごとき手を持ち、なれど決して神などではなく
迷い傷つき お心を砕かれ
ひたすら 懸命に治療に当たられる仁をお持ちの人であったこと
私はそのお方に この世で一番美しい夕日を
いただきましたことを思い出しました
もう名もお顔も思い出せぬそのお方に、
恋をしておりましたことを
なれどきっとこのままでは私はいつか全てを忘れてしまう
この涙の理由までも失ってしまう
なぜか 耳に残っている「修正力」という言葉
私はこの思い出を無き者とされてしまう気がいたしました
ならばと筆を取った次第にございます。
私がこの出来事に抗うすべは一つ。
この思いを記すことでございます
〇〇先生
改めてここに書き留めさせていただきます
橘咲は先生をお慕い申しておりました …橘 咲
南方先生の返事
私もですよ 咲さん
私も… お慕い申しておりました…
龍馬さんの天からのエール
わしらは おるぜよ
見えんでも 聞こえんでも いつの日も
先生とともに おるでよ
主題歌の歌詞が泣ける…
エンディングはやっぱりこの曲で…
南方先生の想いはこの歌詞がすべてを物語っているから・・・
最後に
もはや語るまでもないJIN-仁-の素晴らしさ。これほどの名作はもう現れないのではないかと思うのは、私だけではないでしょう。
南方先生の熱意が現代につながっているように、この作品も時代を超えて語り継がれ、いつの日か「令和ってこんな古臭いもの使ってたんだね～」とAIが主流になっているであろう未来から、タイムスリップしてくる医師がいるかもしれませんね。。。
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