4/28(金)に公開された「劇場版TOKYO MER」。横浜のランドマークタワーが燃えるシーンは、2001年のアメリカ同時多発テロの映像とオーバーラップします。
今回は、劇場版から新しく設定された『YOKOHAMA MER』のキャストや『TOKYO MER』との関係性、また見どころについて、医療ドラマまにあの私が徹底検証します。
公開初日の4/28には実際に映画を見て、あらすじなども追記する予定ですので、ぜひ、お楽しみにお待ち下さい!→追記しました!
劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~
主題歌公開ムービー!この曲で最後の最後まで泣かされました。
スタッフ
公開日 | 2023年4月28日(金)全国一斉公開 劇場情報はこちらから |
監督 | 松木 彩 |
脚本 | 黒岩勉 |
プロデュース | 高橋正尚 八木亜未 辻本珠子 |
音楽 | 羽岡 佳 斎木達彦 櫻井美希 |
主題歌 | 平井大「Symphony」 |
「TOKYO MER」と「YOKOHAMA MER」の違い
「TOKYO MER」
正式名称「東京モバイル・エマージェンシールーム」。東京都知事直轄の医療組織で、医師3名、看護師2名、麻酔科医1名、臨床工学技士1名の計7名で構成されているが、そのうち5人は東京海浜病院の病棟業務と兼任している。
モットーは「待っているだけじゃ、救えない命がある」
「YOKOHAMA MER」
正式名称「横浜モバイル・エマージェンシールーム」。厚生労働省が「TOKYO MER」に対抗するために設置した医療組織で、国際的に活躍する医師3名、看護師2名、麻酔科医1名、臨床工学技士1名の計7名で構成される救命医療のエリート集団。
モットーは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」
キャスト
TOKYO MERメンバー
音羽先生(賀来賢人)は、劇場版では「TOKYO MERメンバー」ではなく、官僚としての立場からTOKYO MERを応援するという設定に。
また、SixTONESの「ジェシー」が研修医として新加入。初めのうちは新人らしくオドオドしていますが、ここぞという時に活躍します。
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
喜多見 幸太 (きたみ こうた) | 鈴木亮平 | TOKYOMERチーフドクター。ニューヨーク医療大学卒業。趣味は筋トレ |
弦巻 比奈 (つるまき ひな) | 中条あやみ | TOKYOMERセカンドドクター。東京海浜病院の循環器外科医と兼務 |
冬木 治郎 (ふゆき じろう) | 小手伸也 | TOKYOMER麻酔科医。チーム最年長でメンバーを気遣う発言が多い |
蔵前 夏梅 (くらまえ なつめ) | 菜々緒 | TOKYOMER看護師長。シングルマザーで自分の意見や意志をはっきり言う性格 |
徳丸 元一 (とくまる もといち) | 佐野勇斗 | TOKYOMER臨床工学技士兼機関士。バイクの運転やドローンも操縦できる |
ホアン・ラン・ミン | フォンチー | TOKYOMER看護師。ベトナム出身。日本のことわざを良く知っている |
※新加入! 潮見知広 (しおみ ともひろ) | ジェシー(SixTONES) | TOKYOMER研修医。喜多見チーフに憧れて同じ筋トレメニューをこなす |
YOKOHAMA MERメンバー
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
鴨居 友 (かもい ゆう) | 杏 | YOKOHAMAMERチーフドクター。アメリカ帰りでどんな時も冷静沈着な救命のプロ |
元町 肇 (もとまち はじめ) | 古川雄大 | YOKOHAMAMERセカンドドクター |
杉田 英輔 (すぎた えいすけ) | 谷 風作 | YOKOHAMA MERサードドクター |
磯子 修治 (いそご しゅうじ) | 駒水 健 | YOKOHAMA MER 臨床工学技士 |
中尾愛莉 (なかお あいり) | 青山めぐ | YOKOHAMA MER 麻酔科医 |
森ゆかり (もり ゆかり) | 森麻里百 | YOKOHAMA MER 看護師 |
日吉 (ひよし) | 梅田脩平 | YOKOHAMA MER 看護師 |
Coming Soon….
東京都関係者
役名 | キャスト | 役柄 |
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赤塚 梓 (あかつか あずさ) | 石田ゆり子 | 東京都知事。特発性拡張型心筋症を患っていたが、心筋組織の移植手術によって一命を取りとめた |
千住 幹夫 (せんじゅ みきお) | 要 潤 | 東京消防庁・即応対処部隊隊長。駒場とはハイパーレスキュー隊時代の先輩と後輩の仲。今や喜多見とは阿吽の呼吸 |
駒場 卓 (こまば すぐる) | 橋本さとし | 東京都危機管理対策室・室長。元東京消防庁ハイパーレスキュー隊隊長。10年前の救助活動中の事故で下半身不随となる |
厚生労働省関係者
役名 | キャスト | 役柄 |
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両国 隆文 (りょうごく たかふみ) | 徳重聡 | 厚生労働大臣。都知事直轄であるTOKYO MERを目の敵にしている。すっごく嫌味な言い方をする |
久我山 秋春 (くがやま しゅうせい) | 鶴見辰吾 | 厚生労働大臣・医政局長。味方と見せかけて相手を裏切るしたたかな男 |
音羽 尚 (おとわ なお) | 賀来賢人 | 厚生労働大臣医政局・MER推進部統括官・医系技官。YOKOHAMA MERの鴨居は大学時代の友人 好きなお菓子の味は「チョコ味」 |
白金 眞理子 (しろかね まりこ) | 渡辺真起子 | 内閣官房長官。赤塚とは総理の椅子を巡ってライバル関係にある。見た目より優しい |
家族
役名 | キャスト | 役柄 |
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高輪 千晶 (たかなわ ちあき) | 仲里依紗 | 東京海浜病院の循環器外科医。喜多見チーフとよりを戻し、妊娠9か月の妊婦。実家は横浜 |
喜多見 涼香 (きたみ すずか) | 佐藤栞里 | 喜多見チーフの亡き妹。お菓子づくりが得意 |
あらすじ
劇場版の舞台は「横浜ランドマークタワー」。地上70階で爆発事故が発生し、193名が取り残されてしまう。
いち早く現場に駆けつけ救助するべきだと主張する「TOKYO MER」の前に現れたのが、厚生労働省がTOKYOMERを潰すために設置した「YOKOHAMA MER」。
「待っているだけじゃ、救えない命がある」と説得する喜多見チーフに対し、「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と対抗する鴨居(杏)。
事態は刻一刻と最悪の状況に向かう。なぜなら重症者を運び出したくても炎と煙で救助ヘリが近づくことができないからだ。おまけにその炎の中には、喜多見チーフと再婚したばかりの妻、千晶(仲里依紗)も、大きなお腹をかかえ取り残されていた。
千晶は妊娠しており切迫早産の危険性もあるため、このままでは母子共に命の保証はない。そんな時、たった一人だけ救えなかった妹の涼香(佐藤栞里)のことが脳裏をよぎる…
見どころ
リアルなロケーション
劇場版では、今や横浜のシンボルとなっている「ランドマークタワー」や「赤レンガ倉庫」など日本有数の観光名所が登場しますが、実はCGやセットではなく、横浜市消防局の全面協力により実際の建物を使って撮影したのだとか。
そのため、撮影が昨年の真夏で猛暑であったにも関わらず、炎を消さないためにクーラーや扇風機は一切使用せずに汗だくでロケを強行。非常階段を患者を背負って上り下りするシーンも、実際の足で何十回も撮影したといいます。
監督がキャストの暑さに配慮して炎を小さくすると、「もっと大きいほうが臨場感があるでしょ!」と喜多見チーフ役の鈴木亮平さんが後押ししたそうですよ。
ちなみにエキストラの多くは横浜市民であったり、実在の横浜消防局の方も参加しているそうです。
比奈先生の成長ぶり
もともと、直接患者に関われる循環器外科医になりたくて研修をしていた比奈先生(中条あやみ)。それがいきなりMERに呼ばれるし、喜多見チーフの強引なやり方も理解できず、一度はMERを脱退すること決心をしていましたよね。
その比奈先生が、劇場版では「セカンドドクター」として喜多見チーフをサポートしたり、落ち込んでいる研修医の潮見先生(ジェシー)に「私もそうだったのよ…」と励ますくらい成長しています。
劇場版では、堂々と「待っているだけじゃ救えない命があるんです!」と言い切っていました。
「TOKYO MER」VS「YOKOHAMA MER」
厚生労働省にとって「目の上のたんこぶ」である、東京都直結の医療チーム「TOKYO MER」を潰すために「YOKOHAMA MER」が設立されたわけですが、果たしてこの2つがどのようにいがみ合うのか、はたまた手を組むのか。
その間を取り持つのがおそらく医系技官の音羽(賀来賢人)。TOKYO MERを潰すフリをしながら裏では喜多見を支える…そんなシーンを期待しているのですが・・・。
劇場版では、音羽先生が日本の医療を熱く語るシーンが見られますよ。
千晶と赤ちゃんの命は?死者は?
映画では、喜多見チーフが元妻の高輪先生(仲里依紗)とよりを戻して赤ちゃんを授かっています。
事故に巻き込まれたその「二人」が助かるのか、またMERの信念である「死者を一人も出さない」が叶えられるか、こればかりは4/28の公開まで、ドキドキして待つこととしましょう。
医療従事者をたたえるドラマ
TOKYO MERのコンセプトは「全ての医療従事者をたたえたい」。
確かにこの作品は救急医や看護師だけでなく、様々な医療機器を熟知し「MRカー」を動かす臨床工学技士の徳丸くん(佐野勇斗)がいなければ成り立たりませんし、いくら喜多見チーフが天才外科医だったとしても麻酔医(小手伸也)がいなければオペはできません。
また一口に医療従事者といっても、大災害の現場ではレスキュー隊長の千住さん(要潤)のような人がいるからこそ医師も治療に専念することができるわけです。
劇場版でも、千住さんの存在は大きかった!
そんな「チーム医療」の観点から映画を見ると、この作品がただのフィクションでないとさえ思いますし、物語の最後の最後で、その意味をかみしめることになります…
スペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」
さて映画公開に先駆け、ドラマの続きとしてスペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」が放送されます。
日時 4月16日(日)夜9時~ TBS
「TOKYO MER」が正式に認可されてから半年。音羽(賀来賢人)は全国の政令指定都市にMERを展開する任務につくためチームを去ることになった。
チーム内では音羽の代わりの医師として、比奈(中条あやみ)に白羽の矢が立っていたが、比奈の気持ちを知っている喜多見はあまり乗り気でない。
しばらくして青戸(伊藤淳史)という医師が派遣されてくる。青戸は音羽と同じように厚生労働省の医系技官で、名目上では「セカンドドクター候補」だが、実は厚労省のある思惑によって送り込まれた人物だった。
そんな矢先、隅田川で大型水上バスと屋形船の衝突事故が発生。MERのメンバーたちは現場に急行したが、接舷できないため船に乗り込むことができない。おまけに船底から燃料が漏れており爆発する可能性も。
取り残された人々の救助のため、喜多見がとった予想外の作戦とは・・・。
「チーム・バチスタ」のグッチー(伊藤淳史)が医系技官だなんて!
今回のイメージも「愛想よく笑顔を振りまく人あたりの良い医師」。今は医系技官だが8年前までは病院で働いていたため本人は自信満々だが、裏では「ポンコツ医師」と陰口を叩かれているという設定。
なんとなく想像つきますね。
最後に/TOKYOMERをとことん楽しもう!
今までにない展開で注目を集めた「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。劇場版に関しても「未曾有の大災害において死者を一人も出さない?そんなの無理でしょ」「どうせストーリーはわかってるし..」などと冷めた意見もあるようですが、「見てから言ってちょうだい!」というのが私が見た感想です。
5/3現在で、すでに興行収入30億円を突破する見込み!
前回のドラマを見た人も見ていない人も、
ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室」とスペシャルドラマ「TOKYOMER~隅田川ミッション~」をU-NEXTかTVerでおさらいしてから、劇場に足を運んでみてください!