長谷川博己が無免許医師を演じた「雲の階段」。ハセヒロファンとしては毎回くぎづけで見ていました。
また、医療ドラマの名匠渡辺淳一さんの原作とあってご存知の方も多いはずです。
見どころは、何と言ってもハセヒロの器用でスラッとして外科医向きな手と衝撃のラストシーン!ロケ地である式根島の美しさも魅力ですよ。
見逃したよ~、もう一回みたいよ~という方は是非、最後までご覧ください!
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長谷川博己主演「雲の階段」
基本情報
放映日 | 2013年4月17日~6月19日 水曜夜10時 |
原作 | 渡辺淳一「雲の階段」(講談社文庫) |
脚本 | 寺田敏雄 |
音楽 | coba |
チーフプロデューサー | 大平太 |
プロデューサー | 荻野哲弘、太田雅晴 |
演出 | 猪股隆一、岩本仁志、吉野洋 ほか |
医療監修 | 中澤暁雄、山本昌督、會澤芳樹、成井諒子 |
看護指導 | 石田喜代美 |
法律監修 | 平岡敦 |
ロケ地 | 新島村式根島(美琴島のシーン) 根岸病院 国立東京病院 |
主題歌
B’z「核心」(VERMILLION RECORDS)
作詞:KOSHI INABA 作曲:TAKU MATSUMOTO
キャスト
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
相川 三郎 | 長谷川博己 | 美琴島診療所 事務員 |
鈴木 明子 | 稲森いずみ | 美琴島診療所 看護師 |
田坂 亜希子 | 木村文乃 | 三郎の妻 田坂総合病院の令嬢 |
田坂 雄一郎 | 内藤剛志 | 田坂総合病院(東京)院長 亜希子の父 |
田坂 芳江 | 多岐川裕美 | 田坂総合病院理事長 亜希子の母 |
田坂 沙希子 | 優希美青 | 亜希子の妹 |
高岡 洋平 | 萩原聖人 | 美琴島診療所 薬剤師 |
野上 雅樹 | 青柳 翔 | 田坂総合病院 外科医 亜希子の元婚約者 |
垂水 節子 | キムラ緑子 | 美琴島診療所 看護師長 |
宮坂 静雄 | 半海一晃 | 美琴島診療所 事務長 |
高宮 麻里 | 市川実和子 | 田坂総合病院 外科医 院長の愛人 |
相川 喜美枝 | 加賀まりこ | 三郎の母親 |
村木 英次 | 大友康平 | 美琴島診療所 所長 |
武村 健吉 | ラサール石井 | 美琴島 村長 |
山中 孝志 | 田中哲司 | 美琴島診療所 出張医 |
あらすじ
第一話 無資格医背徳のメスを愛し抜く2人の女
相川三郎(長谷川博己)は伊豆諸島の過疎の島・美琴島の診療所で働く事務員。
その日は、所長の村木(大友康平)に頼まれて手術の助手をしていたが、医師免許を持たない三郎が手術の助手をすることはもちろん法律違反だ。
診療所の人々は反発するが人手が足りないことも事実。看護師の明子(稲森いずみ)だけは三郎を温かく見守る決意をする。
ある晩、診療所に急患が運ばれてくる。患者は東京から島に遊びに来ていた女子大生の亜希子(木村文乃)だった。
所長の村木もいないし強風のためドクターヘリも島に来られない。しかし亜希子の様態は素人目にも悪化する一方だった。
もはや猶予はない。三郎がオペをするしかなかった・・・
第二話 看護師VS令嬢! 無資格医が陥る禁断の三角関係
亜希子(木村文乃)の病名は「子宮外妊娠」。あと一歩遅ければお腹の中は血の海で命はなかった。そんな大それた手術を三郎がやってのけたのだ。
知らせを受けた亜希子の両親・田坂(内藤剛志)と芳江(多岐川裕美)が美琴島を訪れる。
田坂は、東京で有名な大病院の院長。田坂から手術についての詳細を聞かれ三郎はしどろもどろするも何とつじつまを合わせる。
一方、亜希子を看護している明子(稲森いずみ)は、亜希子が三郎に惹かれていることに気づくも、回復した亜希子は東京に戻っていった。
今回のことで三郎はもう引き下がれなかった。三郎は島民のためにニセ医者を貫くことを決意。明子も彼を支えていく決心をするが・・・
第三話 本物の医者登場で無資格医最大の危機!
村木所長(大友康平)が倒れた。宮坂事務長(半海一晃)と武村村長(ラサール石井)の手配で本物の医師・山中(田中哲司)が島の診療所へ着任した。
医師免許を持たない三郎は事務員に戻った。
そんな矢先、帰京したはずの亜希子(木村文乃)が現れ、お腹の手術痕を三郎の手で治して欲しいというのだ。
明子と高岡(萩原聖人)の協力のもと再びメスを持つことになった三郎。
この時は、まだ3人とも自分の運命が豹変することなど知る由もなかった。
第四話 無資格医大病院へ! 裏切りと野望のキス
三郎(長谷川博己)は美琴島を離れ田坂総合病院に向かった。三郎を待ちわびていた亜希子(木村文乃)は大喜び。
三郎が医師だと思いこんでいる田坂(内藤剛志)は、三郎に「ここで働いてほしい」と破格の条件を提示する。おまけに亜希子と結婚して病院を継いでほしいと言うのだ。
三郎はとまどいを隠せなかったが、自分を必要としてくれるこの場所で外科医として生まれ変わる決意をする。
そんな三郎に、いきなり難しいオペが舞い込んでくる。
一方、美琴島の明子(稲森いずみ)は、三郎が島を去ってから妊娠していることに気づくが、三郎が令嬢の明子と結婚することを知り愕然とする。
二人のアキコに愛される三郎だったが・・・
第五話 偽りの結婚式…母の涙に決死の心肺蘇生
高岡(萩原聖人)から、明子(稲森いずみ)が流産し姿を消したまま安否もわからないと知らされた三郎(長谷川博己)は動揺したが、亜希子(木村文乃)の婚約者で優秀な外科医として一目置かれるようになっていた。
ある日三郎は、亜希子に誘われて湖畔の別荘へ出かけた。
亜希子はそこで友人・五島(武田航平)と親しそうに話しをしていたが、いかにもお坊ちゃまで苦労知らずの五島と自分の生い立ちを重ね合わせ嫉妬する。
三郎は結局、院長令嬢の亜希子を選んだのだ。
その幸せは嘘の元に成り立つ儚い夢と知りながら、新しい人生の階段を昇り始めてしまった三郎。
しかしその幸せの前にはいくつもの犠牲が待ち受けていた・・・
第六話 棄てた女が復讐!? 正体バラす謎の怪文書
亜希子(木村文乃)と結婚した三郎(長谷川博己)の前に、明子(稲森いずみ)が現れた。明子はなんと、田坂総合病院で看護師として働き始めたのだ。
明子の目的は一体何?
その頃三郎は、田坂(内藤剛志)から副院長のポジションを命じられていた。着実に階段を昇る三郎。
一方、新妻・亜希子は献身的に三郎に尽くしていたが、とうとう明子の存在を知ってしまう。
亜希子は平静を装うものの不安を隠しきれず、ついにある行動に出る。
その頃病院では、美琴島に無資格医がいたという噂が広まっていた。明子が島の診療所の事情を看護師仲間に話しのだ。
噂を聞きつけた事務局長・久恒(金田明夫)は美琴島へ問い合わせをすることに。
三郎は間違いなく追い詰められていた。二人のアキコも何を仕出かすかわからない。
絶体絶命のピンチ!
第七話 最後は医者らしく…無謀なオペで大失態
三郎(長谷川博己)がニセ医者であることが田坂(内藤剛志)にバレた。しかし田坂は病院の名誉や自分の地位を守るために三郎を「守る」と言う。
ある日、世界的に有名な大学病院名誉教授の診断に納得しない患者が、セカンドオピニオンを求めて田坂総合病院を訪れた。誰もがしり込みする中、三郎が名乗りを挙げる。
そんな時、「相川三郎の正体を探れ」という怪文書が流れる。
三郎は心当たりを聞かれたが、田坂と久恒(金田明夫)の前ではなんとか誤魔化せたものの、明子(稲森いずみ)の仕業ではないかと疑った三郎は、明子の家に向かう。
一方、明子の存在に苛立っていた亜希子(木村文乃)は妊娠していることに気づく。
もはや病院中に「ニセ医者」がバレるのも時間の問題だった。
医者として残り少ない時間を懸命に生きる三郎は、先の見えない「雲の階段」を昇り続けることができるのだろうか・・・
第八話 俺に島の恩師の命を救う資格があるか!?
とうとう手術でミスを犯した三郎(長谷川博己)は、田坂(内藤剛志)から今後一切の医療行為を禁じられる。
亜希子(木村文乃)は、殴った相手は昔の友達と言うだけでごまかそうとする三郎の態度に不安を抱きはじめる。
自暴自棄になった三郎は独り美琴島を訪れていた。診療所の村木所長(大友康平)たちと久しぶりの再会を果たす三郎。
しかし、医師の道を閉ざされ、生きる意味を見い出せなくなった三郎。
三郎はこれからどうなる?二人のアキコの人生は?
第九話 妻と胎児を救え!! 逮捕直前のラストオペ
副院長・三郎(長谷川博己)は、医師として残された僅かな時間の中で新たな夢に立ち向かう。田坂総合病院の抜本改革案・救命救急センターの立ち上げだ。
一握りのVIPのためでも金儲けのためでもなく、万人に開かれた最新医療を目指すが、そのためには莫大な資金とそもそも理事会での承認が必要だったが、理事長・芳江(多岐川裕美)にもとうとう事実がバレてしまう。
芳江は激怒するが、先祖代々受け継いできた病院を守るため、三郎の提案を認めて事実を隠すという苦渋の決断をする。
素知らぬフリをする亜希子(木村文乃)も三郎が無資格医であることを知っていたのだ。
そんな三郎を明子(稲森いずみ)だけは近くで見守っていたが、夢が軌道に乗りかけたその時、いよいよ三郎に警察の手が及ぶのだった・・・
最終回 無資格医の僕が帰る場所
亜希子(木村文乃)の手術を終えた三郎(長谷川博己)は、刑事たちが待ち構える廊下に姿を現した。
医師法違反の容疑で逮捕される三郎。手錠をかけられ、連行される三郎の後姿を見送る明子(稲森いずみ)。
警察の取り調べで三郎は、美琴島でも田坂総合病院でも自分が無資格医だと知る人は誰もいなかった、自分が騙していたんだと嘘の証言をする。
一方、田坂(内藤剛志)は記者会見を開き、「自分も家族も三郎に騙されていた」と迫真の演技で涙ながらに語り、世間の同情を買おうとする。
裁判は、母・喜美枝(加賀まりこ)や明子たちが見つめる中、自分はどういう人間なのか、なぜ無資格医になったのか、切々と語る三郎。そして、二度とメスは手にしないと誓うのだった。
衝撃のラストシーン
もう自分には何も残っていない。三郎は自分の原点であるあの場所に帰ろうと決める。
そこへ、魂の抜け殻のような田坂(内藤剛志)が訪れ三郎にこんな話しをする。
三郎君、君は梶井基次郎の「檸檬」という短編小説を読んだことは?
その青年はたまたま一つのレモンを手に入れ、その香りに魅せられた
青年はそれを手に普段はのぞくこともはばかられる、自分とは住む世界が違う人たちが集う場所に立ち入り、ふとそこにそのレモンを置く
そしてそこから立ち去るんだ
彼はそのあと、そのレモンが大爆発すればいいのにとの幻想を抱く
君は無資格医という香りのレモンを手にした
私にはわかる…君はまだそれを手放していない
君のその手はまだレモンを握っている、君はまたニセ医者をつづける
俺にはわかるんだよ
俺はお前だ..お前は俺なんだよ..
そう語る田坂の手に握られていたのは手術用のメス。
三郎が自分の元に帰ってくると胸を踊らせる明子(稲盛いずみ)だったが、そこには誰も想像しなかった衝撃のラストが待ち受けていた・・・
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口コミ
「医療ドラマまにあ」としての感想
なんの取り柄もない一人の人間が、ひょんなことでタダで医者になって美人の令嬢と結婚。結婚後も二人の女が自分を巡って争う。
手先が器用だったために天才外科医と称され、先生先生とチヤホヤされる。おまけに救命救急センターの立ち上げも夢ではなくなる。
自分の人生が180度変わって幸せが舞い込んできたら人間はどうするだろう。嘘をつき続けた三郎を「人でなし」と責められるでしょうか。
そんな人間の弱さやどこか影のある三郎役にハセヒロはぴったりでした。あのスッキリとした長い指が二人の女を翻弄させたわけで(下ネタではない..)、ほんとに色気のある俳優さんです。
印象に残ったのがラストシーンでの田坂院長の言葉。「君はまだレモンを握っている」
この言葉の意味はドラマの最後の最後、エンドロールの後に明かされることになります。三郎先生、永遠なれ!
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