「ピンピンコロリ」のドラマ「破裂」を全話無料で見る方法

NHKドラマ破裂 ドラマ
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椎名桔平さんが心臓外科医役のNHK土曜ドラマ「破裂」。

このドラマは「心臓を若返らせる」という夢のような治療方法の背景にある、高齢化社会や安楽死問題にメスを入れている本格的医療ドラマです。

この記事では、ドラマのあらすじや見どころ、また全話無料で見る方法をご紹介しています。

「死」という避けては通れないテーマ。是非、最後までごらんください。

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NHK土曜ドラマ「破裂」

原作は医師の「久坂部羊」

放送日2015年10月10日~11月21日
土曜 22:00~22:44
原作久坂部羊「破裂」(幻冬舎)
脚本浜田秀哉
音楽蓜島邦明
医事考証天野篤
撮影協力川崎市、東京ロケーションボックス、東京海洋大学、
東京農工大学、世田谷区、たまロケーションサービス
順天堂大学
受賞歴第2回コンフィデンスアワード・ドラマ賞
助演男優賞(滝藤賢一)
制作NHK総合

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キャスト

役名キャスト役柄
香村 鷹一郎
(かむら よういちろう)
椎名桔平帝都大学医学部付属病院心臓外科准教授。老化した心臓を若返らせるという夢の治療法「香村療法」の研究を続けている。モットーは「医者は3人殺して一人前」
佐久間 和尚
(さくま かずひさ)
滝藤賢一国民生活省大臣官房主任企画官。財政を圧迫する超高齢化社会の行く末を案じ、「香村療法」を利用しようと企む
倉木 蓮太郎
(くらき れんたろう)
仲代達矢国民的俳優。心不全を患い寝たきり状態だったが、自ら望んで「香村療法」の治験者第一号に名乗り出る
松野 公子
(まつの きみこ)
坂井真紀香村の元恋人で弁護士。12年前の医療裁判で医療ミスの隠ぺいに手をかしたことがきっかけで精神的に病みパニック障害に陥ることがある
厨 忠彦
(くりや ただひこ)
甲本雅裕帝都大学医学部付属病院心臓外科講師。12年前に医療ミスを起こした時に香村にかばってもらった恩がある
伊達 伸吾
(だて しんご)
嶋田久作内閣官房副長官
城 貞彦
(じょう さだひこ)
佐野史郎国民生活省老人衛生局事務次官
芹沢 直
(せりざわ ただし)
水橋研二国民生活省大臣官房医系技官。佐久間の部下
林田 博史
(はやしだ ひろし)
佐戸井けん太国民生活省事務次官。3年前、息子が暴力団相手に起こした交通事故について佐久間が便宜を図った恩義がある
小池 清
(こいけ きよし)
モロ師岡「福祉ぐるうぷ寿会」代表。暴力団との繋がりや傷害と恐喝の前科がある
須藤 彰子
(すどう あきこ)
キムラ緑子倉木の内縁の妻。倉木の専属メイク担当
北川 聖一
(きたがわ せいいち)
天宮良首都中央総合病院心臓外科部長。香村に代わる次期教授候補として推薦された
香村 直輝
(かむら なおき)
里村洋香村の一人息子。5歳の時にかかった病気の後遺症で両脚が麻痺している
上川 珠季
(かみかわ たまき)
市川実日子松野の親友でフリージャーナリスト

あらすじ

◆第1回

香村鷹一郎(椎名桔平)は、「年老いた心臓を若返らせる」という治療方法の研究で脚光を浴びていた。その研究に目をつけたのが、いつもニヤニヤして怪しげな官僚・佐久間和尚(滝藤賢一)。

香村は佐久間に、新しく設立する国立ネオ医療センターにスカウトされるが、教授の椅子が目の前にある香村は誘いを断る。

その直後、過去の医療ミスを告発する怪文書が送られてきたが、どうせ教授選を阻む者の嫌がらせだろうと香村は動じない。

一方、心不全で寝たきりの国民的俳優・倉木蓮太郎(仲代達矢)が入院してくる。倉木を見た香村は言葉に詰まる。なぜなら倉木は自分と母親を捨てた実の父親だったから。

倉木は自分の体を治験に使ってほしいと願い出るが・・・。

◆第2回

倉木(仲代達矢)の治験は大成功。起きて歩けるまでに回復したものの、心臓破裂が破裂するという副作用があることが判明。このままでは6ヶ月後に倉木の心臓は破裂してしまう。

倉木の「奇跡の復活」が世間の注目を浴びる中、香村(椎名桔平)は必死に副作用の改善策を探していた。

その頃、例の医療ミスの怪文書騒ぎが訴訟にまで発展。遺族側の弁護士で元恋人の公子(坂井真紀)の容赦ない追求に追いつめられる香村。

一方、佐久間(滝藤賢一)は香村に恐るべき計画を打ち明ける。香村療法の副作用を利用し、老人たちをポックリ死なせ日本の超高齢化に歯止めをかけようというものだった。

香村は佐久間の異常さに耳を疑うが、一度は佐久間の計画に乗るフリをして・・・。

◆第3回

香村(椎名桔平)は、自らの研究を佐久間(滝藤賢一)に悪用されないよう、副作用の存在を世間に公表。引き続き改善方法を探りながら、怪文書騒動を引き起こした佐久間との内通者をあぶり出そうと動き始める。

その頃佐久間は、弁護士・公子(坂井真紀)が隠している、患者の体内に置き忘れたといわれる「手術針」を入手し香村に脅しをかける。

そんな中、倉木(仲代達矢)は偶然、香村の息子・直輝(里村洋)と出会い、祖父だと名乗らぬまま言葉を交わす。直輝はまさに昔の鷹一郎そっくりだった・・・。

◆第4回

医療ミス隠蔽の証拠を佐久間(滝藤賢一)に握られた香村(椎名桔平)は、仕方なく研究員の厨(甲本雅裕)と共にネオ医療センターに移籍する。

表向きは、佐久間が計画している大規模治験に協力するフリをしながら、裏では決して死人を出さないと心に誓っていた。

その頃、倉木(仲代達矢)の心臓に副作用の兆候が見え始めていたが、倉木は俳優人生最後の撮影だと言って定期検査もすっぽかすようになっていた・・・。

◆第5回

香村(椎名桔平)の療法は完全に佐久間(滝藤賢一)に乗っ取られてしまった。さらには、官房副長官・伊達(嶋田久作)らを巻き込み「安楽死法案の法制化」に向けて動き出す佐久間。

その動きを追う公子(坂井真紀)の親友のジャーナリスト・珠季(市川実和子)は、小池(モロ師岡)から脅迫を受け命の危険にさらされる。

一方香村は、心臓破裂のリミットが近づいている倉木(仲代達矢)を救うには、手術で血管を再生するしかないと判断するが引き受けてくれるドクターが見つからない。

窮地に立たされた香村は、自分たちが佐久間に利用された事を倉木に告白。それを聞いた倉木は激昂、単身、佐久間の許に乗り込むが・・・。

◆第6回

3ヶ月後。香村(椎名桔平)の療法をもとにした大規模治験により、多くの被験者たちが心臓破裂のタイムリミットを迎えようとしていた。

しかし被験者たちは動じない。なぜなら「ポックリ死」が理想であると、佐久間(滝藤賢一)のプロパガンダにすっかり洗脳されていたからだ。

その頃、香村とジャーナリストの珠季(市川実和子)は佐久間を潰すために翻弄していたが、その事が小池(モロ師岡)にバレて珠季が消されてしまう。

しかし珠季は、佐久間を潰すための決定的な物証を遺してくれていた。佐久間はその物証を手に入れるため香村と最後の駆け引きをするが、香村は思いもよらない行動に出る。

◆第7回(最終回)

とうとう香村(椎名桔平)にまで命の危険が及ぶが、その危険から香村を救ったのはなんと佐久間だった。

安楽死法案の国会提出を目前に佐久間(滝藤賢一)の「プロジェクト天寿」が大詰めを迎える中、ネオ医療センターでは突然死する被験者が出始めた。

事務次官の林田(佐戸井けん太)は治験を中止しようとするが、佐久間に弱みを握られどうすることもできない。

そんな中、香村は公子(坂井真紀)と共に佐久間の身辺を洗い、官房長・城(佐野史郎)に接近。最後の賭けに出る。決戦の場所は、安楽死法案を推進する超党派の国会議員連盟の集会。

佐久間の夢だった「プロジェクト天寿」と「安楽死法案(自由死法案)」は可決されてしまうのか・・・。

見どころ

佐久間和尚役、滝藤賢一さんの名演

このドラマで、主役の椎名桔平さんが医者役が似合う俳優さんであることは確信しましたが、ドラマを見終わって心に残っているのは滝藤賢一さんです。

いつもニコニコしながら腹では何を企んでいるのかわからないという表情や、目的達成のためには手段を問わないという怖いくらいの目力。

滝藤賢一さんはこの作品で、第2回コンフィデンスアワード・ドラマ賞の助演男優賞を受賞していますが、十分うなずける熱演でした。

倉木蓮太郎役、仲代達矢さん

この作品の中には、実際に仲代達矢さんが出演した映画が登場します。倉木が「明日死んでもいいから雨の中でのラストシーンはどうしても撮りたい」というセリフは、役柄を超えた本当の仲代さんの言葉だったと思うのです。

安楽死法案について

おそらく永久に平行線ではないかと思われる安楽死問題。死に対する考え方の違いといっていまえばそれまでですが、この法案を通したかった佐久間はそれほど極悪人なのでしょうか。

物語のエンディングに一人の女性が「死なせて…」と香村先生にすがるシーンを見ると、本当の幸せってなんだろうと考えてしまうのです。

禁断の医療ドラマ

このドラマが公開されるまでには紆余曲折があったのだとか。なぜならドラマの至るところで、「老人にピンピン生きてポックリ死んでもらいましょう」などという辛辣な言葉が出てくるし、そもそものテーマが「日本の財政を圧迫している老人の数を減らすこと」だから。

ドラマを見ながら、こんなこと言って視聴者の反感を買わないのかしら、などと余計な心配をしましたが、高齢化率が3割近くなった今では皆が架空の話ではなく「ノンフィクション」として捉えたのでしょう。

香村の息子役、里村洋くん

彼は足に障害がありながらも、いじけることなく素直な少年。香村は研究一筋で家にもほとんど寄り付かず良い父親ではなかったにせよ、多くの患者を救いたいという信念だけは決して曲げない。親の背を見て子は育つなのかしら。

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「医療ドラマまにあ」としての感想

安楽死の是非については、簡単に「YES・NO」と二者選択できるものではありません。そもそも日本では「安楽死」と「尊厳死」の違いすら理解されていないし話題にも上りません(私もその一人)。

ちなみに「安楽死」とは「注射や内服薬の投与を行って死期を早めること」であり、「尊厳死」の「不治の状態で死期が差し迫った時に延命措置や治療を開始しないか中止して、自然な経過に従い死を迎えること」とは全く異なるものです。

医学的には、前者を「積極的安楽死」、後者を「消極的安楽死」と呼ぶそうですが、アメリカでは尊厳死も「積極的安楽死」と捉えられているため、日本で誤解を生む原因になっているのだとか。

日本では2022年現在、まだどちらも合法的に認められていませんが、こればかりはそれぞれの考え方が大きく影響し「中立案」でさえ、なかなか登場しないのではないか、というのが私の考えです。

私も高齢者の仲間入りをしましたが、このドラマのように「ピンピンコロリ」と、目が覚めたら天国に引っ越していたというのが理想なんですけどね。

是非、一度ご視聴ください。

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