めずらしく30分という長さの医療ドラマ「泣くな研修医」。いつも「もう少し見たいな~」と思うところで終わってしまうので次週が楽しみでした。
とはいえ「面白くなかった」「ひどい」という意見も多かったようなので、今回はドラマのあらすじやキャスト、泣けるシーンなどをご紹介しながら、視聴者の口コミを徹底解剖します!
真相やいかに!
ドラマ「泣くな研修医」
医療監修・ロケ地
放送日 | 2021年4月24日~6月26日 テレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」 |
原作 | 中山祐次郎「泣くな研修医」(幻冬舎文庫) |
脚本 | 樋口卓治 |
プロデューサー | 横地郁英(テレビ朝日) 服部宣之(テレビ朝日) 残間理央(テレビ朝日) 山本喜彦(MMJ) 小路美智子(MMJ) |
演出 | 豊島圭介 朝烏ツワ子 小松隆志 |
制作 | テレビ朝日 MMJ |
医療監修 | 中澤暁雄(聖マリアンナ医科大学) |
医療指導 | 山本昌督 根本千草 |
病院ロケ地 | 大和徳洲会病院 NTT中央研修センタ 他 |
主題歌
『konomama』DOBERMAN INFINITY (LDH Records)
キャスト
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
雨野隆治(あめの・りゅうじ) | 白濱亜嵐 | 牛ノ町総合病院 研修医 |
滝谷すばる(たきや・すばる) | 柄本時生 | 牛ノ町総合病院 研修医 |
川村蒼(かわむら・そう) | 野村周平 | 牛ノ町総合病院 研修医 |
中園くるみ(なかぞの・くるみ) | 恒松祐里 | 牛ノ町総合病院 研修医 |
佐藤玲(さとう・れい) | 木南晴夏 | 牛ノ町総合病院 消化器外科医師兼指導医 |
鴨下修一(かもした・しゅういち) | 吉田ウーロン太 | 牛ノ町総合病院 消化器外科医師兼指導医 |
岩井智也(いわい・ともや) | 高橋和也 | 牛ノ町総合病院 消化器外科副部長 |
藤堂浩司(とうどう・こうじ) | 山口智充 | 牛ノ町総合病院 放射線科医師 |
石川綾(いしかわ・あや) | 長見玲亜 | 現役医大生 |
関和樹(せき・かずき) | 大平修蔵 | 現役医大生 |
吉川文枝(よしかわ・ふみえ) | 西尾まり | 牛ノ町総合病院 ベテラン看護婦 |
相沢千夏(あいざわ・ちなつ) | 奥山かずさ | 牛ノ町総合病院 看護婦 |
北村あすか(きたむら・あすか) | トリンドル玲奈 | 患者 広告代理店勤務 |
徳田直美(とくだ・なおみ) | 清水ミチコ | 患者 |
石井直太朗(いしい・なおたろう) | 須賀健太 | 患者 医療機器メーカー勤務 |
石井 | 山上賢治 | 健太の父 |
山下拓磨(やました・たくま) | 潤 浩 (子役) | 患者 交通事故 |
山下武(やました・たけし) | 木村昴 | 拓磨の父 |
episode4~7あらすじ
石井(須賀健太)は末期の大腸がんで抗がん剤治療をうけているが、肝臓や肺リンパ節などへの転移もあり、今後は積極的治療はせず緩和ケアに切り替えることが決定した。
25歳という若さで命をあきらめることに雨野(白濱亜嵐)は心がついていかない。
おまけに佐藤先生(木南晴夏)が、石井の父に顔色ひとつ変えずに真実を伝える姿に見て、雨野は複雑な気持ちを隠せない。
佐藤先生に、「もう少しオブラートに包んで話した方が良かったのでは?」と伝えるも、「それって患者のためじゃなく自分が背負いたくないからでしょ」と一蹴されてしまう。
ある日雨野は、石井に頼まれて屋上に連れ出す。
石井は、「見られたくない個人情報だから自分に何かあった時は貰ってもらうか、もしくは処分して欲しい」と言って雨野に小さな箱を託した。
雨野が受け取ると、石井は手に持ったメモ帳にチェックを入れる。そこには『死ぬまでにやりたいこと』が書かれており、一つ一つ必死で実行していたのだ。
後日、石井から「半日でいいから外出させて欲しい」と頼まれた。
雨野は、必死で訴えかける石井の夢をどうしても叶えてあげたいと思い佐藤に外出許可を得る。この機会を逃すと次はないから。
雨野は同期の中園(恒松祐里)に石井との半日デートを頼み、最初で最後の思い出を作ることができたが、その後石井の状況は悪化。雨野は連日病院に泊まり込む日々が続いた。
佐藤から「何かあればすぐ連絡して!」と言われた雨野は、石井がいよいよ危ないことを悟る。
病室を訪れた雨野は酸素マスクをして力なく横たわる石井から、引き出しの白い紙袋を渡された。
そこに入っていたのは、雨野宛の手紙だった。
雨野先生へ
今までのこと感謝しています
身の回りの物を整理していたら小学校の時の作文が出てきました。僕はやっぱり将来医者になりたかったみたいです
下手くそな字で、痛くない注射を発明するとか、世界中から病気をなくす、なんて宣言してます。でも僕は医者にもなれず志半ばで旅立つ事になりそうです
だから、雨野先生に僕の夢託してもいいですか
世界中から病気をなくしてください。一人じゃ荷が重ければ大切な仲間と。
僕も空から応援します。あなたならできる気がします。壮大でささやかな最後のお願いです
なんだか今日は気持ちが穏やかです。きっと今日は特別な、死ぬのにもってこいな日なんだ。
雨野先生、本当にありがとう
石井直太朗
今まさに命の火が消えようとしている石井に、雨野は担当医として最後の大仕事をするのだった…
感想・評価
医療従事者として観ました。
【⠀病院の主役は医者じゃなく患者 】
どこかで薄れていた気持ちがこのドラマを通して新人時代の自分が蘇ってきた気がしました。
決めた職種が自分らしいなら、いくら辛くても乗り越えられる。
私も組織にとらわれず、自分の決めた道に進むべきだな〜。
亜嵐くん目当てで鑑賞!医療系好きじゃないけど、グロくないから観れる。
研修医の現場知らないけどリアリティーには欠けると思う。
このご時世に医療モノをわざわざ深夜30分枠でやる必要あるのだろうか
内容はありきたりな研修医の成長譚
泣くな研修医ではなく『笑うな研修医、踊るな研修医、はしゃぐな研修医』という感じ。ちなみにマスク越しの白濱亜嵐が神保悟志
にしか見えない
屋上で踊る?普通にないない。モチベーション上がる表現がおかしい。
痴呆症のお爺ちゃんが、将棋をさすシーンは泣けて来ました。 身寄りのない痴呆症の患者さんは、暖和ケアになるようですね。 研修医の主人公の葛藤、良かったです。 医者が見放すのではなく患者が医者を見放すんだ 先輩の医師の言葉、切なかった。
ジャニタレじゃなぁーと思い込んで期待していなかったが、けっこう好演。 木南さんも最近なんか良い。
いやそんな不安だらけの人に診察とか処置されたら患者さんたまったもんじゃないよ! と言いたいけど、誰しも新しい何かに挑戦するときは不安だよねと自分に言い聞かせる。今期の医療ドラマこれくらいだからとりあえず見続ける予定
研修医の同期の中で、いまひとつ魅力を出せていない川村。病院の跡継ぎでおぼっちゃん的なキャラだけど、なんとなく感じ悪くて冷たい雰囲気。密かに看護師の相沢さんと交際してるのが発覚したけど、あまり色気も感じないし。
「医療ドラマまにあ」としての感想
みなさん、なかなか手厳しいですね。私はなぜこの作品がそれほど不評なのかわかりません。
私は医療ドラマや本が好きでた~くさんの作品を見ていますが、それぞれに「訴えたいこと」が違います。テンポが良いものもあれば心が重たくなるようなテーマもある。
最近の作品はリアリティを求めるものが多く、手術シーンやグロいシーンがたくさん登場しますが、「泣くな研修医」はその手の医療ドラマとは一線引いた、普通の日常だからこそリアルなんですよ。
指導医がどれほど理不尽なのかはわかりませんが、「ドクターが気分良く働けるようにするのも研修医の仕事」というのもあながち嘘ではない。
確かに今の若い人は叱ってばかりでは育たないというけれど、まがりなりにも「医者」ですからね。多少の厳しさはいいんじゃないでしょうか。
それにしても須賀健太くんの演技(episode4~7)は見事でした。このシーンを見るだけでも価値があります。
研修医として初めて患者の「死亡宣告」という大仕事をする雨野の涙に思わずもらい泣きしましたよ。今活躍しているドクターのみなさんも、一番最初に経験した「死」は一生忘れないんじゃないでしょうか。
また、クライマックスのシーンで流れるDOBERMAN INFINITYの「アメイジング・グレイス」。これは素晴らしかった。
素晴らし過ぎて曲だけ浮いてる気もしましたが、さわりだけでも聴いてみて欲しいです!
いずれにしても「研修医」に特化した医療ドラマはそれほど多くはないし、研修医の日常を描くドラマとしては充分楽しめました。
※2023.4月現在