ドラマ「風のガーデン」大天使ガブリエルが子供たちに伝えたかったこと

風のガーデン ドラマ
富良野の夏

ドラマ「風のガーデン」は、若い頃遊び放題で家族と絶縁状態になっている医師が、自分の余命を知り家族の元に戻るまでを描いた作品です。

在宅での「看取り」や緩和医療という一見重たいテーマを、北海道富良野市の大自然とともに短い夏を惜しむかのごとく咲き乱れる花たちが、死が悲しいだけのものではないことを教えてくれます。

また、最後まで自分を「天使」だと信じて疑わない我が子に対し、親として何ができるかを教えてくれました。

緒形拳さんの遺作にもなった「風のガーデン」。不朽の名作です。

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風のガーデン

医療ドラマ
引用:FOD
放送日2008年10月9日~12月18日
木曜日22:00 – 22:54
脚本倉本聰
総監督宮本理江子(フジテレビ)
音楽 吉俣良「風のガーデン」
(ポニーキャニオン)
医学指導岩崎寛(旭川医科大学麻酔科蘇生科講座)
坂本篤裕(日本医科大学病院)
高瀬真一(高瀬クリニック)
ガーデニング指導上野砂由紀(上野ファーム)
ロケ地新富良野プリンスホテル
旭川・上野ファーム
札幌市・大通公園
芝浦工業大学豊洲キャンパス

主題歌・挿入歌

平原綾香「ノクターン/カンパニュラの恋」(ドリーミュージック)

キャスト

役名(年齢)キャスト役柄
白鳥 貞美(45)中井貴一東京の高林医大病院麻酔科准教授で、終末期の疼痛ケアの権威。陽気な性格で女性関係も派手
白鳥 ルイ(21)黒木メイサ貞美の娘。母の遺したガーデンの手入れをしながら祖父の貞三、弟の岳と一緒に富良野で暮らしている
白鳥 岳(14)神木隆之介貞美の息子。祖父に大切に育てられている。知的障害があるが、ピアノの音や花の名前、貞三の作る花言葉を全部記憶している。父親は死んだと教えられている
白鳥 貞三(73)緒形拳貞美の父。富良野で訪問医として在宅医療に関わっている。孫に自らが考えた花言葉を教えている
谷口 冬美木内みどり貞美の実姉
内山 妙子(45)伊藤蘭高林医大病院の看護師長。貞美の親友の妻だが、かつて貞美と不倫関係にあった
水木 三郎(45)布施博貞美の大学時代の同級生。札幌で開業医をしている
二神 達也(58)奥田瑛二末期の膵臓がん患者。株の不正取引の黒幕で検察に追われている
二神 香苗(23)国仲涼子二神達也の娘
氷室 茜(22)平原綾香貞美の恋人。ホテルのラウンジなどで弾き語りをしている
小玉 エリカ(44)石田えり貞美の元カノ。2度の離婚歴があり、現在は一人で実家の理容室を経営している
石山 孟ガッツ石松養蜂家で貞三の茶飲み友達
石山 修(22)平野勇樹石山孟の息子。かつては不良少年で鑑別所に入ったこともあったが、現在は更生して家業を継いでいる。ルイに果敢にアタックしている

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あらすじ

各回のあらすじと花言葉をリンクさせるという、非常に奥深いシナリオになっています。

第一話 スノードロップ

開花期:2~3月 花言葉:「希望」「慰め」「切ない恋愛」

イギリスの農村地帯では、亡くなった恋人の遺体にスノードロップを供えたところ、恋人の身体が雪のしずくになってしまったという逸話があり、「あなたの死を望む」という怖い花言葉もあるのだとか。

おじいちゃんの花言葉「去年の恋の名残りの涙

風のガーデン

高林医大病院の麻酔科准教授である白鳥貞美(中井貴一)は、院長直々に霞ヶ関病院で行われるすい臓癌手術の執刀を頼まれる。患者は株の不正取引の黒幕として追われている二神達也(奥田瑛二)。

手術前日、貞実は術前説明のため霞ヶ関病院の二神の元へ向かったが、二神は病室を抜け出しキャンピングカーで仕事をしていて貞美の説明を聞こうとしない。

ある日、姉の谷口冬美(木内みどり)の家を訪ねた貞美は、間もなく故郷の富良野で妻・冴子の七回忌があることを知る。

貞美は6年前に父・貞三(緒形拳)に勘当されて以来、富良野には帰っておらず、娘のルイ(黒木メイサ)や息子・岳(神木隆之介)にも会っていなかったが、6月に札幌で行われる「よさこいソーラン祭り」にルイが参加するという。

故郷の富良野では、父の貞三が訪問医をしながら冴子が遺したブリティッシュガーデン「風のガーデン」をルイと岳と共に大事に育てている。

ルイはダンスチーム「北の大地」の練習に励む一方で、妻子ある男性との付き合いを続けていた。知的障害を抱える岳はガーデンの仕事を手伝いながら、家に戻ると最近すっかり弱ってきた老犬の蛍に付きっきりの毎日。

二神の手術日当日。二神のガンは思ったよりも進行していて手のつけようがなく、そのまま閉腹したが、本人には手術は成功したと告げた。

手術を終え高林医大病院に戻った貞美は、周りに人がいないことを確かめてから自らの腹部エコーを撮っていた。

家に帰り、エコー画像を見つめる貞美の目に写ったのは・・・。

第二話 エゾエンゴサク

ケシ科 開花期:4~5月 寒冷地は5月から6月上旬 

エゾエンゴサクは漢字で「蝦夷延胡索」と書かれるように、北海道と本州の北部・中部に分布する植物で、雪解け後に真っ先に咲き始めます。

花言葉は特にありませんでしたが、このドラマによって「妖精たちの秘密の舞踏会」と名付けられました。

おじいちゃんの花言葉「妖精たちの秘密の舞踏会

風のガーデン

白鳥貞美(中井貴一)の元へ、すい臓癌の手術後の二神達也(奥田瑛二)が病院から抜け出したとの連絡が入る。

そんな中、貞美は恋人の氷室茜(平原綾香)を連れて学会が行われる札幌を訪れていた。茜とは別々のホテルを取り、貞美は札幌で開業医をしている水木三郎(布施博)をホテルへ呼び出した。

貞美は自分のエコー写真を水木に見せて診断してほしいと告げる。その夜、さっそく水木の病院で検査を受けたが、結果は自分の見立てどおり「末期のすい臓癌」。

その頃、娘のルイ(黒木メイサ)は、旭川でのよさこいソーランの練習やガーデンの手入れで忙しい毎日を送っていたが、ある日、富良野の自宅へ戻ると老犬・蛍がいなくなったと弟の岳(神木隆之介)が泣いている。

祖父・貞三(緒形拳)と一緒にガーデンへ探しに行ったルイと岳は、4kmも離れたグリーンハウスで倒れている蛍を見つける。蛍はすでに息を引き取っていた。

東京に戻った貞美は、水木に紹介された個人病院で化学療法での治療を始めていた。そんな矢先、行方不明になっていた二神が貞美の病院へ運び込まれてきたと連絡が入る・・・。

第三話 タイム

シソ科 開花期:4月~7月 花言葉:「勇気」「行動力がある」 

古代ギリシアでは、タイムの香りが勇気や活力を湧き立たせると信じられていたそうです。

風のガーデン

白鳥貞美(中井貴一)は、二神達也(奥田瑛二)に手術不能だったことは隠して病状を説明し、痛みを取り除く薬を処方した。

ある日、親戚の上原さゆり(森上千絵)が、貞美の妻・冴子の七回忌の話を口実に貞美に会いに来たが、本当はルイ(黒木メイサ)が出場する「よさこいソーラン祭り」を見に行くよう勧めにきたのだ。

その頃の貞美は、治療のために隠れて個人病院に通い、モルヒネパッチを使いながら痛みに耐える毎日で、化学療法の結果も効果が見られない。貞美は、ぼんやりと7年前に貞三(緒形拳)に勘当された日のことを思い出していた。

そこへ、最近の貞美の様子がおかしいと感じていた看護師の内山妙子(伊藤蘭)が貞美のマンションを訪ねてきた。部屋にモルヒネパッチを発見した妙子は、ゴミ箱から台紙を拾うとこっそりポケットにしまう。

一方、富良野のルイは恋人の宮内明(白石雄大)から、人事異動が決まり妻と一緒に大阪へ引っ越すと告げられる。二人は同じよさこいソーランのチームに所属しているため、一緒に出場するのはこれが最後になる。ただただ悲しみをこらえるルイだったが・・・。

第四話 ゲラニウム

フウロソウ科 開花期:4月~6月 花言葉:「変わらぬ信頼」「陽気」

ゲラニウムは別名「フクロウソウ」と呼ばれ、比較的寒冷地のほうが良く育つといわれています。

おじいちゃんの花言葉「大天使ガブリエルの哀しいあやまち」

風のガーデン

白鳥貞美(中井貴一)は、よさこいソーラン祭りを見るために札幌に来ていた。6年ぶりに見るルイは、はつらつとして美しく貞美は思わず胸が熱くなっていた。

その晩は、ホテルでルイと会う予定だったが、連れてくるはずの上原さゆり(森上千絵)からルイが来られなくなったとメールが入る。

その頃ルイは、転勤で大阪へ行ってしまう恋人の宮内明(白石雄大)を待っていたが、宮内から「妻が北海道に来ているから会えなくなった」と連絡があり呆然としていた。

さゆりは、約束を破ったルイを責めたが、宮内にさよならも言えず別れることになったルイに何も言えなくなってしまう。

翌日、貞美は列車で富良野へ向かい、知り合いに見つからないように顔を伏せてタクシーで妻・冴子の墓参りに行く。久しぶりに見る富良野の風景。そしてルイが育てているガーデンを見にや岳(神木隆之介)の様子をこっそりうかがう貞美は、しばらくぶりで幸せを感じていた。

東京に戻った貞美は、新聞に二神達也(奥田瑛二)が検察の事情聴取を受けたとの記事を見つける。留守中の事態に、体調を心配した貞美は二神の病室を訪ねる。

頼まれていたキャンピングカー用の医療装備リストを手渡しながら、この状態になってもなお動こうとする二神に貞美はお金で命は買えないと諭すも、「癌を宣告された患者の気持ちがわかるか」一喝されてしまう。

その夜、妙子(伊藤蘭)が貞美のマンションを訪れる。妙子にモルヒネパッチのことを問い詰められ説明する貞美。翌朝、院長に退職願を出したのだが・・・。

第五話 カンパニュラ

キキョウ科 開花期:4~7月  花言葉:「感謝」「誠実な愛」「思いを告げる」

カンパニュラは別名「風鈴草」や「ツリガネソウ」とも呼ばれ、日本に古くからある身近な花です。

花言葉から、恩人や恋人へのプレゼントに適している花と言われています

おじいちゃんの花言葉「花園の小人の禿かくしの帽子」

風のガーデン

ルイ(黒木メイサ)にひとめぼれした養蜂家の修(平野勇樹)は果敢にルイにアタックするが、まったく相手にされない。

もともと知的障害を抱える岳(神木隆之介)は、テンションの高い修に怯えるが、修はそんなことお構いなしだ。

貞三(緒形拳)は相変わらず在宅診療に余念がない。ある老人の家では、長男が病院で積極的治療を受けさせるべきだと訴えるが家族は大反対。貞三は患者が一番望んでいる形で看取るのが患者のためだと説いて聞かせるのだった。

東京では、白鳥貞美(中井貴一)が、日増しに強くなる痛みをモルヒネパッチでごまかしながら、かろうじて仕事を続けていた。そんな矢先、入院中の二神(奥田瑛二)が胸の痛みを訴え、冠動脈拡張の緊急処置がなされた。心配そうに見つめる娘の香苗(国仲涼子)。

ある日、香苗に呼び出された貞美が病院の駐車場へ行くと、そこには二神のキャンピングカーがあり、車内は以前二神に頼まれて用意した医療器具の数々が搭載されていた。

香苗の話では、二神がその車を貞美に譲るつもりだと言う。そればかりか二神が急に泣き出したり、しおらしくお礼を言ったりすることを不思議がっていた。

ある晩、氷室茜(平原綾香)をデートに誘い出した貞美は、出張でしばらく会えなくなることを告げ、ある場所に行くことを決心していた・・・。

第六話 デルフィニウム

キンポウゲ科 開花期:5月~6月 花言葉:「慈悲」「清明」「誰もがあなたを慰める」

おじいちゃんの花言葉「大天使ガブリエルの蒼いマント」

風のガーデン

富良野に来た貞美(中井貴一)が早朝のガーデンを歩いていると、蜂場で手伝いを終えて戻ってきた岳(神木隆之介)と遭遇してしまう。

父親は死んだと聞かされている岳は、貞美を見て「大天使ガブリエル様ですね」と信じ込み、貞美も思わず「はい」と答える。「会ったことを内緒にしていればまた会えるよ」という貞美の言葉に、うれしそうにうなずく岳。

キャンピングカー暮らしに備え買出しに出た貞美は、週刊誌に掲載された二神(奥田瑛二)の写真を目にする。そこには車椅子に乗り、憔悴した表情の二神がいた。

その帰りに高校時代につきあっていた小玉エリカ(石田えり)が営む理容店を訪ねた。30年ぶりの再会の盛り上がる2人。

病気のことを知らないエリカは、勘当されている貞美が、里心がついて帰郷したと思い「困ったことがあったら助けてあげる」と告げる。

岳は往診から帰ってきた貞三(緒形拳)に大天使ガブリエルに会ったことを告白。ガブリエルが貞美とは知らない貞三は、『おじいちゃんに話しちゃったからもう会えないかもしれない」と心配する岳に2人だけの秘密にしようと安心させる。

その頃、キャンピングカーで寝ていた貞美に妙子(伊藤蘭)から二神の危篤を知らせるメールが入る。

翌朝、大天使ガブリエルのフリをしてガーデンを訪れる貞美。岳から父は天国にいるのか聞かれ、もうじき来るよと答ると、「父をよろしくお願いします」と頭を下げる岳。

その日、夕立に降られ、キャンピングカーで眠っていた貞美の夢枕に二神が現れる。それと同時に届いたメールは「二神死亡」を知らせるものだった。

翌朝は、グリーンハウスで、貞美(大天使ガブリエル)がチェロを弾き、岳がピアノ伴奏。その音を聞きつけたルイ(黒木メイサ)は貞美の姿を見て逃げてしまう・・・。

第七話 サポナリア

ナデシコ科 開花期:6月~9月 花言葉:「清らかな二人」「友の思い出」

葉を水に浸して揉むと石鹸のような泡が出ることから、別名「サボンソウ」とも呼ばれています。

風のガーデン

貞美(中井貴一)を「大天使ガブリエル」だと思いこんでいる岳(神木隆之介)は、貞美の姿を見て逃げ出したルイ(黒木メイサ)を責め、貞三(緒形拳)にも、ルイがガブリエル天使を怒らせてしまったと相談。貞三はいつものように真剣に話を聞きながら岳をなだめるのだった。

その頃、携帯電話の番号を変えるため町へ出て小玉理容室に立ち寄りった貞美は、エリカに、貞美の歓迎会をするから絶対に参加するようと告げられる。

つかの間東京に戻った貞美は、妙子(伊藤蘭)に正式に病院を辞めることを告げ、必要な薬を富良野へ送ってほしいと頼む。そして、自分が死んだらおやじに渡して欲しいと一通の封筒を渡す。泣き出す妙子に富良野で息子のピアノでチェロを弾いた話を打ち明ける貞美。

富良野へ戻った貞美がキャンピングカーに荷物を運んでいると、ルイがやってきた。岳にはこのまま「ガブリエル」で通すこと、貞三には富良野に戻っていることを内緒にすること、ルイの恋が終わったことなど、これまで離れていた時間を埋めるように話が尽きない2人。

その頃、一人の患者を看取った貞三は、葬儀の準備でやってきた貞美の同級生たちが、富良野へ戻ってきた貞美の歓迎会を開くと話しているのを聞いてしまう。

第八話 フロックス

ハナシノブ科 開花期:6月~10月 花言葉:「あなたの望みを受けます」「同意」「協調」

フロックスは、ギリシャ語で「炎」という意味があり、炎のような明るく鮮やかな花色が由来とされています。

おじいちゃんの花言葉「妖精たちの新盆の迎え火」

風のガーデン

貞美(中井貴一)は、森でエゾエンゴサクの球根を掘っていた岳(神木隆之介)の前に姿を現す。貞美(ガブリエル)にもう会えないかもと心配していた岳は大喜び。

貞美は岳と並んで球根堀りの作業をしながら、エゾエンゴサクがルイ(黒木メイサ)の好きな花だと聞いて育て方を教わる。

ある日、札幌の水木(布施博)から連絡があり、事故で富良野の病院に搬送された患者の緊急手術を手伝ってほしいと言う。手術を手伝った貞美の見事な腕に感動する医師たち。

そんな中、歓迎会の日取りが決定。エリカ(石田えり)に連れてこられたのは同級生が住職をしている寺で、歓迎会は「貞美の生前葬」というパロディがだった。

喪服で集まった友人たちは弔詞として、貞美が昔やんちゃだった頃の悪事を暴露。みんな大爆笑し、会は大いに盛り上がった。

一緒になって笑っていた貞美だが、やがて、うれしさとも悲しさとも取れる熱い涙が頬を流れた。

往診を終え帰ってきた貞三は自宅前で貞美が手術を手伝った病院の看護師と遭遇。貞美が帰ってきていることが間違いでないことを確信する。

ルイを問いただし、貞美がキャンピングカーで暮らしていることを知った貞三は1人森へ赴く。キャンピングカーでは貞美が熟睡していたが、散らばったモルヒネパッチの箱や台紙、エコー写真を見て貞美の病気を察知した貞三は、激しく動揺してキャンピングカーを飛び出した。

第九話 ラムズイヤー

シソ科 開花期:5月~7月 花言葉:「あなたに従います」

名前の由来は、ふわふわした手触りと葉っぱの形が羊の耳に似ていることから付けられました。

おじいちゃんの花言葉「生まれたばかりの孫の耳たぶ」

風のガーデン

貞美(中井貴一)の病気を知ってしまった貞三(緒形拳)は、事実を確かめるために札幌の水木(布施博)のクリニックを訪れ、貞美が余命数カ月であることを知る。

ガーデンでは、岳(神木隆之介)が貞美に一生懸命花の種類や特徴を教えていた。岳が花を指さしては教えてくれる花言葉は父・貞三が作ったものだと知り、感動する貞美。

それらはルイ(黒木メイサ)のこと、岳のこと、亡き妻・冴子のことをよみこんだ花言葉で、貞美のものはなかった。

ある日、貞三はルイを呼び貞美の病気のことを正直に話した。ただし、岳には貞美の正体を伏せておこうと決める。その日は大型台風が近づいているのに岳の姿が見えない。慌てて探しに行くと、岳は台風から花を守ろうとガーデンで必死に作業をしていた。

貞美の病気は、やがてエリカ(石田えり)の耳にも入る。エリカは生前葬を開いたことを悔やみ、動揺したエリカが貞美のキャンピングカーを訪れたとき、貞三がやってくる。本当は貞三も和解することを望んでいたのだ。

エリカが立ち去った後、貞美と貞三は数年ぶりに言葉を交わした。貞三は、これまで親子を引き離してしまったことを謝り、その言葉に貞美もまた自分の情けなさを痛感していた。

家に戻ってくることをすすめる貞三だったが、貞美は少し考えさせて欲しいという。長い沈黙の後、貞三から生きている間にやっておきたいことはと聞かれた貞美はルイとバージンロードを腕を組んで歩きたかったと答えた。

第十話 ユーフォルビア

トウダイグサ科 開花期:4月~7月 花言葉:「明るく照らして」「控えめ」

茎から出る液が漆のように皮膚にかぶれを起こすところから「野漆(のうるし)」とも呼ばれています。

ドラマでは、岳が「(死んだ)お父さんが好きだった花」と紹介しています。

おじいちゃんの花言葉「乙女の祈り」

風のガーデン

白鳥医院では貞三(緒形拳)とルイ(黒木メイサ)が貞美について話していた。

貞美が家に帰ってきたら岳(神木隆之介)が使っている元貞美の部屋を空け、父親が死んだと思っている岳には貞美を「大天使ガブリエル」と思わせたまま、さゆり(森上千絵)の住む旭川に預けるという計画だ。

ガーデンでは貞美が岳の花講義を聞いていたが、痛みに耐えかねてキャンピングカーに駆け込んでいく。その姿を遠くから見つめていたルイとエリカ(石田えり)。

ルイが貞三から聞いた、娘とバージンロードを腕を組んで歩きたいという貞美の夢を話すとエリカが嘘の結婚式をあげようと提案する。あまりに唐突な提案に笑い出すルイだが、エリカは真剣だ。

2人は修(平野勇樹)に事情を話して1日だけの新郎役を頼み込む。家に戻って貞三に成り行きを話し、9月3日にガーデンで結婚式をすることになった。

貞三はキャンピングカーを訪れ「実はお前に黙っていたことがある」と、ルイの結婚が近いことを話し、ルイとバージンロードを歩いて欲しいという。

ルイから結婚式の衣装はエリカが担当することを聞いた貞美は、小玉理容院を訪れる。そこに流れてきたのは氷室茜(平原綾香)の「カンパニュラの恋」。巷では大ヒットしているのだという。

胸を熱くしながらキャンピングカーに戻った貞美は、水木に持続的硬膜外ブロックの処置を頼んだ。ルイが結婚すること、しかしそれはルイや貞三による芝居だが騙されることにしたと告げる貞美。

一方、何も知らない岳は不機嫌な様子。大人の勝手な都合で「大天使ガブリエル」と別れ、旭川に行かされる岳を貞美は抱きしめてなだめるしかなかった。

最終話 ナツユキカズラ

タデ科 開花期:7~10月 

夏に雪のように白い花を咲かせるカズラ(ツル植物)であることから、「夏雪葛(ナツユキカズラ)」という和名がつきました。

おじいちゃんの花言葉「今年の初めに降るはずの雪

風のガーデン

花々が咲き乱れるガーデンで、ルイ(黒木メイサ)の結婚式が行われた。貞美(中井貴一)は、花嫁の父としてバージンロードを歩いた感動を、妙子(伊藤蘭)へ宛てた手紙にしたためた。

貞三(緒形拳)の勧めに従い家に戻った貞美はルイになつかしい実家の部屋をひとつひとつ案内される。居間にはキャンピングカーから持ってきた、岳(神木隆之介)から天国の祖母と父親に渡して欲しいと預かった花を生ける。

そして、貞美は思い切って「もう芝居は止めよう」とルイに微笑む。貞美はルイの結婚式が作り話であることを知りながら、その優しさを受け止めていたことを明かす。そして、自分亡き後は、キャンピングカーを修(平野勇樹)に贈ってほしいと告げる。

その頃、手紙を読んでいたたまれなくなった妙子が白鳥医院を訪ねて来た。妙子は貞三に、貞美に一目会いたいと申し出るが、貞三は丁重に断った。

その頃、麻薬のせいでほとんど眠っている状態の貞美は、時々目を覚ましては冗談を言ってルイを笑わせようとする日々。

ある日、貞美はルイに自分が死んだら茜(平原綾香)にカンパニュラの押し花を届けてほしいと頼む。

片言で、自分が子供たちに何もしてやれなかったと悔やむ貞美に、貞三は最後に闘う姿を見せて勇気を教えてやれと言う。うなずきながらも激しい痛みに薬の量を増やす貞美を、貞三とルイは見守るしかなかった。

貞美が亡くなって3ヵ月後、ルイは茜を訪ね、貞美の望み通りカンパニュラの押し花を渡した。貞美の死を知り、チャペルでのコンサートで涙ながらに「カンパニュラの恋」を歌う茜。

富良野に遅い春がやってきた。キャンピングカーを停めていた場所でルイが見たものは・・・。

\ おじいちゃんの花言葉 /

大天使ガブリエル(ガブさん)が子供たちに伝えたかったこと/感想

風のガーデン
大天使ガブリエル

私がこのドラマが好きな理由は、「死が悲しいだけのものではない」と思わせてくれるからです。

人生も半分以上過ぎ、自分の人生のラストシーンが近づくにつれて過去の思い出ばかりが蘇り、反省やいままで感じたことのない「後悔の念」にかられる毎日です。

そんな自分に出来るのは、せめて子供たちに「人間の強さ」や「生きる希望」を教えることではないかと。自分のことをガブリエルだと信じている岳(神木隆之介)に対し、彼の心の中の父親象を守り、ルイ(黒木メイサ)には、最後の最後まで冗談を言って笑わせることが、彼の贖罪だったのでしょう。

ちなみに「ガブリエル」というバラの花言葉は「尊敬」。まさにその通りの役割を果たし彼は人生の幕を閉じたのです。

それにしても初回から最終話まで花たちが人間の心を癒やしてくれました。

我が家(札幌)の庭の花たちも、冬の間は2メートルくらいの雪の中で熊さんのごとく冬眠していますが、雪が溶け始めると誰に教えられたわけでもなく緑色の芽を出します。

そこに人間と同じような生命力を感じるのは年取ったせいかなーなんて思うけど、「命は繰り返す」のは草花も人間も同じ。

このドラマを見ているとガーデンの花たちに「もっと自然体でいいのよ」って言われている気がします。

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