「キレッキレのダンスを踊れる天才脳外科医のドラマ」として注目を浴びた『トップナイフ天才脳外科医の条件』。
元宝塚のトップスターだった天海祐希さんならではの作品ですが、看護師役の福士誠治さんの魅力も見逃せない!
またこのドラマは主要キャストはもちろん各回のゲストも豪華メンバーが勢ぞろいでした。
今回は、各回のあらすじを振り返りながらゲストの俳優さんたちにも注目してみましょう。
『トップナイフ天才脳外科医の条件』
放送日 | 2020年1月11日~3月14日 土曜 22:00 – 22:54 |
原作 | 林宏司『トップナイフ』 |
脚本 | 林宏司 「コード・ブルー」「医龍」 「GM〜踊れドクター」 |
演出 | 大塚恭司、佐久間紀佳、茂山佳則 |
音楽 | 横山克、鈴木真人 |
製作著作 | 日本テレビ |
医療監修・医療協力
医療監修 | 新村核(第一会若葉クリニック) 岩立康男(千葉大学医学部附属病院) 谷川緑野(札幌禎心会病院) 松本尚(日本医科大学) 本田俊哉 中村光伸 堤佐斗志 |
看護指導 | 石田喜代美 |
医療協力 | セコメディック病院 第一会若葉クリニック |
主題歌
JUJU 「STAYIN’ ALIVE」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
作詞:磯貝サイモン 作曲:湯原聡史
主なキャスト
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
深山 瑤子 (みやま ようこ) | 天海祐希 | 東都総合病院 脳神経外科医。脳動脈瘤のスペシャリスト。仕事優先で家族を捨てたという罪悪感を抱えている |
黒岩 健吾 (くろいわ けんご) | 椎名桔平 | 東都総合病院 脳神経外科医。脳腫瘍のスペシャリスト。「世界のクロイワ」と言われるスター脳外科医。女好き |
小机 幸子 (こづくえ さちこ) | 広瀬アリス | 東都総合病院 脳神経外科、専門研修医。医学部を首席で卒業したという自信があるが実際は大したことない |
西郡 琢磨 (にしごおり たくま) | 永山絢斗 | 東都総合病院 脳神経外科医。自称「天才」を名乗っているが実はコンプレックスだらけ |
今出川 孝雄 (いまでがわ たかお) | 三浦友和 | 東都総合病院 脳神経外科部長。場を和ませようとしておしゃべりになることが多い |
犬飼 剛 (いぬかい ごう) | 福士誠治 | 東都総合病院 脳神経外科 看護師。女帝・深山からの厳しい要求に応えられる数少ない看護師 |
小沢 真凛 (おざわ まりん) | 森田望智 | 東都総合病院 脳神経外科 看護師。歯に衣着せぬ物言いで使えない奴は医者でも容赦しない |
伏見 愛子 (ふしみ あいこ) | 藤本泉 | 東都総合病院 脳神経外科 看護師。優しい笑顔と冷静さで仕事に取り組一番の常識人 |
玉井 静香 (たまい しずか) | 宮本茉由 | 今出川部長の秘書。実は2つの顔を持っている |
来島 達也 (きじま たつや) | 古川雄大 | BAR「カサブランカ」のマスター。とにかく軽くて女を口説くことしか頭にない |
沢城 真実 (さわじょう まみ) | 桜田ひより | 深山の娘。自分を捨てた母親に反発している |
福士誠治ギャラリー
あらすじ
第一話 脳腫瘍で性格が変わる?
脳神経外科医の深山瑤子(天海祐希)は、その技術と立ち回りで「女帝」と呼ばれている。
部長の今出川(三浦友和)からは、世界的名医だが女癖の悪さで有名な黒岩(椎名桔平)、オペが大好きだけど今ひとつ頼りない西郡(永山絢斗)、口ばっかりの新人研修医の幸子(広瀬アリス)の面倒を言い渡されて嘆いていた。
そんな矢先、脳腫瘍で手術予定の宅間(二階堂智)の妻・みどり(堀内敬子)から、「手術を中止してほしい」と頼まれる。
その理由を聞いた深山は一瞬戸惑うもののオペをしてみなければわからないと妻を説得。ところがいざオペを初めて見ると深山たちの見立てとは異なる現実が待っていた・・・。
二階堂智、堀内敬子、安光隆太郎、 田中里念、長内絵里香
第二話 顔の痛みの原因は脳腫瘍
深山は、1年前に脳挫傷を負って以来頭痛が取れなくなったという由香里(松本若菜)を診察していた。
由香里は、「黒岩(椎名桔平)につきつきまとわれて困っている」という。深山が黒岩にそれとなく打診すると、どうやら心当たりがある様子。
しかし翌日、黒岩につきまとわれていると話していたはずの由香里が、黒岩とすれ違っても全く反応しない様子に深山は違和感を抱く。
その頃西郡(永山絢斗)は、屋上から飛び降り自殺を図った桑原和子(濱田マリ)を診察していた。和子は10年前から「三叉神経痛」を患っていたが、誰もその痛みを理解してくれないと不満を漏らす。
「痛みは誰にもわからない」とこぼす和子の言葉になぜかとまどう西郡。
西郡の過去に何があったのか・・・。
濱田マリ、松本若菜、 伊藤正之、三浦透子、 内田慈、岩田知幸
第三話 生粋の東京人が関西しか話せない
実の娘・真実(桜田ひより)にいきなり転がり込まれた深山(天海祐希)と、「あなたの子供よ」と元愛人から突然男の子を押し付けられた黒岩(椎名桔平)。
また、バーのチャラいマスター・来島(古川雄大)に恋をして仕事が手につかない幸子(広瀬アリス)など、脳外のドクターたちはそれぞれプライベートでバタバタしていた。
そんな中黒岩は、関西弁の患者・赤坂(金井勇太)から、「自分は関東人なのに外傷性くも膜下出血になってから関西弁しか話せなくなった」と相談される。
一方深山は、西郡(永山絢斗)が毎日のように長時間のオペをやりたがっていることに疑問を感じていた。西郡の手には震えが出ているし何かを隠しているのは間違いなかった。
その矢先、深山が殺人容疑で連行されそうになる。誰が何の目的で通報したのか・・・。
池田成志、金井勇太、小市慢太郎、中尾ミエ、上原奈美、藤井千帆、河合優実
第四話 3分間しか記憶が持たない男
深山(天海祐希)のもとに、記憶をなくした女性患者(中尾ミエ)が運ばれてきたが、わかっているのは頭に手術痕があることだけで、名前や身元がわからず家族に連絡もできない。
その患者を複雑な表情でずっと見つめていた西郡(永山絢斗)だったが、ようやく重い口を開き、その患者が自分の母親だと告白。
心臓外科医の第一人者だった母・喜和子(中尾ミエ)は2年前に脳腫瘍を発症。息子である西郡が執刀したが腫瘍は取り切れず、それからというもの記憶を無くして徘徊するようになったという。
そんな中、山口清(本田博太郎)が幼馴染の内田正(綾田俊樹)に付き添って来院。内田は60代だが自分は33歳だと思い込んでおり過去の記憶もあやふや。
山口はそんな彼を本当の兄弟のように世話していたが、なぜかバッグの中には包丁を隠し持っていた・・・。
本田博太郎、綾田俊樹、三浦透子、小市慢太郎、中尾ミエ
第五話 脳腫瘍が才能を開花させる?
天才ピアニスト景浦祐樹(柿澤勇人)が耳の不調で来院。巨大な聴神経腫瘍が見つかるものの、景浦は仕事がら、命よりも聴神経と顔面神経の温存を望んでいた。
今出川(三浦友和)は黒岩でも難しいとされる手術を西郡に依頼する。西郡はプレッシャーを感じながらも手術のシミュレーションに余念がない。
その様子を目撃したのが自宅のベランダから落ちて運ばれたピアノ講師の根岸麻理恵(大西礼芳)。西郡から自殺しようとしたことを見抜かれた麻理恵は、自分にピアノの才能がなく自暴自棄になっていたことを告白する。
西郡は「才能がないのではなく諦めているから」と励ますものの、その言葉はまさに自分に向けられていた。
麻理恵は西郡に励まされたおかげで夢の実現に一歩近づいていたが、深山は麻理恵の脳に隠された、ある真実に気づくのだった。
柿澤勇人、大西礼芳、原扶貴子、水野智則、三浦透子、中尾ミエ
第六話 もう一人の自分に責められる男
西郡は、「もう一人の自分が見える」という大澤卓司(山本浩司)診察していた。大澤は10年前まで深山の下で脳外科医者として働いていたが深山にクビにされ、実家を継いで内科医になったと言う。
どうやら大澤にだけ見える「幻」が、深山に復習しろ!とけしかけているらしい。
今出川(三浦友和)に真偽を確かめると、深山が大澤を脳外科医として認めなかったため、彼が病院から飛び降り自殺を図ったのは事実だった。
深山が自分を避けていると感じた大澤は、“幻の自分”の囁きに背中を押され復讐することを決意。エレベーターに細工をし深山にメスを向ける。
エレベーターには運の悪いことに、バー店主の来島古川雄大)と入院患者の木元 (吉田美佳子)が乗っていたが木元が突然倒れてしまう。
深山はエレベーター内で前代未聞の緊急オペをしようとするのだが・・・。
山本浩司、笠松将、吉田美佳子、前田織音
第七話 人の顔がわからない患者
深山は、酔って階段から転落し後頭部を強打したエステサロン経営者・滝野祥子(原沙知絵)を診察していた。
祥子の病室には毎日のように2人の男性・池谷(木村了)と西川(夙川アトム)が訪れているが、二人にはお互いに気まずい距離感が感じられた。
しかし祥子は「人の顔がわからない」と告白。深山は人の顔の部分が誰のものなのか識別できない状態の祥子を「相貌失認」と診断。
祥子は自分と同じように仕事を優先してきた深山に心を開き、結婚を迷っている男性がいることを打ち明ける。
そんな中、祥子はある事がきっかけで突然「ある記憶」が蘇る。それは「階段から転落したのは誰かに突き落とされた」こと。
犯人は、池谷と西山のどちらかなのか?
原沙知絵、木村了、夙川アトム、酒井美紀、金田明夫、原日出子、茅島成美、小市慢太郎
第八話 自分の左腕に恋をした男
幸子(広瀬アリス)は、麻痺した腕を他人の腕と思い込んでいる脳出血の患者・前川(金田明夫)を、いわゆる「エイリアンハンド」と診断。おまけに前川は、左腕のことも「愛する若い女性」と主張。
前川の妻・ 純子(原日出子)は、それがたとえ幻覚であっても若い女にうつつを抜かす夫に対し怒りを顕にしていた。そのせいか手術することさえ同意しない。
困り果てた幸子は深山に助けを求めるも今出川 (三浦友和)に叱られる。家族を説得するのは担当医の仕事だから。
純子を説得しようと試みる幸子だったが、長年の夫婦関係で、前川に抱く純子の複雑な心情を察した幸子はかける言葉が見つからない。
とはいえ脳外科に来てから3ヶ月も経つというのに、全く結果を出せていない幸子は、犬飼(福士誠治)や真凛(森田望智)の励ましを受けながら説得を試みる。
その頃、病院に深山の別れた夫・沢城(小市慢太郎)とその妻・薫(酒井美紀)が訪れる。深山の元に転がり込んだまま帰ってこない娘・真実(桜田ひより)を心配してやってきたのだ。
一方、近い将来アメリカに戻る予定の黒岩(椎名桔平)は、姿を消してしまった保の母親がなかなか見つからず、自分に心を開かない保との関係に手を焼いていた。
有森也実、金田明夫、原日出子、片山友希、小市慢太郎、酒井美紀
第九話 すべてを捨ててまで救いたい女性
最近転院してきた脳腫瘍患者は、実は今出川(三浦友和)の妻・里美(有森也実)だった。今出川は最初から、妻を救うことだけを考えて黒岩(椎名桔平)と西郡(永山絢斗)を東都総合病院に呼び寄せたのだ。
一方、保の学校に忘れ物を届けに行った黒岩は、同級生からのいじめを無反応にやりすごしている保の姿に、かつての自分を照らし合せていた。
その日の午後、深山と黒岩、西郡は、里美のオペについて綿密な計画を立てていた。今出川は三人に深々と頭を下げ、自分の後任は深山に任せるつもりでいることを打ち明けた。
翌日、解体工事中の現場で鉄筋が頭を貫通した少年・添野徹 (田中奏生)が緊急搬送されてきた。絶体絶命の事態に深山と西郡が最難関のオペに挑む!
少年は助かるのか?里見の命は?
鈴木杏、田中奏生、村井國夫、片岡鶴太郎、六角慎司、内田慈、上原奈美、有森也実
第10話 僕の母親は宇宙人
今出川(三浦友和)の妻・里美(有森也実)のオペが始まる。西郡(永山絢斗)と幸子(広瀬アリス)が開頭した状態の里美に話しかけながら脳のチェック、今出川も参加してオペは順調に進んでいた。
その頃深山は、鉄筋が頭部にささるという事故から奇跡的に快方に向かっている中学生・徹(田中奏生)から、「母親に殺されそうになった」と打ち明けられる。さらには見舞いに来た良美のことを「お母さんを乗っ取った宇宙人」だと言う。
徹の妄想は脳の損傷による「譫妄」の可能性が高かった。深山の説明に思いつめた表情で聞く徹の母・良美(鈴木杏)。
深山は、徹の状態が脳出血を起こす危険もあると判断。徹の再手術を決意するもオペ直前に徹の容態が急変。深山、一世一代の大ピンチ!
鈴木杏、田中奏生、小市慢太郎、酒井美紀、有森也実
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「医療ドラマまにあ」としての感想
このドラマは、「エンディングで天海祐希さんがダンスを踊る」という軽いイメージがあったのですが列記とした医療ドラマです。
なぜなら毎回2人の患者に対し、疾患の原因がどこにあるのか探り出すのですが、最初から脳に原因があると断定できるものばかりでなく、実は意外や意外脳に潜んでいたという病気も多い。
これは、おそらく実際の医療現場でも起こりうることだと思いますが、第四話のように逆向性健忘だからリハビリしながらの経過観察と診断してしまえば脳腫瘍を発見することもない。
最近大きな病院で「総合診療科」が増えているように、特定の臓器・疾患に限定せず多角的に診療を行い治療方針を特定することも私の中での名医なのです。
また、このドラマは実際のオペシーンも比較的長く、病気の説明もわかりやすいのは、おそらく数多くの医療ドラマを手掛けた林宏司氏の脚本だからなのでしょう。
いっそのことバラエティ色は無くして、本格医療ドラマでも良かったのではないかというのが私の感想です。
一話完結なので部分的に見ても十分楽しめますよ。