素肌に白衣をまとっただけの姿でどこからともなく現れた「白夜」(浜辺美波)が、次々と医者の誤診を暴いていく「ドクターホワイト」。
彼女の診断を信用せず馬鹿にしていた人たちを、最後にギャフンと言わせるシーンを毎回楽しみにしていた人も多いでしょう。
今回は、ドクターホワイトのキャストやあらすじ、白夜が「それ誤診です!」という決め台詞と共に見抜いた病名の数々をまとめてみました。現実でもこれほどすっきりと病名が確定できればいいのですが・・・。
さっそく行ってみましょう!
「ドクターホワイト」
基本情報
放送日 | 2022年1月17日~3月21日 毎週月曜夜10:00 |
原作 | 樹林 伸 『ドクター・ホワイト千里眼のカルテ』(角川文庫) 『ドクター・ホワイト神の診断』(角川文庫) |
プロデューサー | 河西秀幸、小林 宙 |
演出 | 城宝秀則、河野圭太、北坊信一 |
脚本 | 小峯裕之 |
音楽 | 福廣秀一朗 |
医療監修 | 田村浩一(東京逓信病院) 大久保敏之(東京逓信病院) 寺下勇祐(東京逓信病院 寺下医学事務所) |
撮影協力 | 横浜労災病院、大和徳洲会病院 |
主題歌
Ado 「心という名の不可解」
作詞・作曲・編曲:まふまふ
ミュージックビデオ:Akito Nakayama
キャスト
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
雪村 白夜(ゆきむらびゃくや) | 浜辺美波 | 記憶喪失で社会性に欠けているが、驚異的な医学知識と天才的な診断能力を持っているなぞの女性 |
狩岡 将貴(かりおかまさき) | 柄本佑 | 「月刊メディカルサーチ」記者 幼なじみで医師の高森とともに白夜の真相究明に挑む |
高森 麻里亜(たかもりまりあ) | 瀧本美織 | 高森総合病院の内科医。院長の娘でCDTのリーダー |
高森 巌(たかもりいわお) | 石坂浩二 | 高森総合病院の院長。白夜の才能を認めCDTに白夜をスカウトする |
高森 勇気(たかもりゆうき) | 毎熊克哉 | 高森巌の息子。優秀な外科医だったが失踪中 |
夏樹 拓実(なつきたくみ) | 勝地涼 | 高森総合病院の皮膚科医。プライドが高くイヤミな性格。プレイボーイで女好き |
西島 耕助(にしじまこうすけ) | 片桐仁 | 高森総合病院の精神科医。CDTのメンバー。夏樹(勝地)が嫌いで、ことごとく対立する |
仙道 直樹(せんどうなおき) | 高橋努 | 高森総合病院の脳神経外科医・口数が少なく硬派。晴汝の主治医。 |
佐久間 新平(さくましんぺい) | 高橋文哉 | 若手研修医。おだてられるとすぐ調子に乗ってしまうが可愛がられている |
狩岡 晴汝(かりおかはるな) | 岡崎紗絵 | 将貴の妹。明るくポジティブな性格で看護師を目指している。 手術困難な脳動脈瘤を抱えている |
奥村 淳平(おくむらじゅんぺい) | 宮田俊哉 | 捜査二課の刑事。将貴、麻里亜とは中学時代の同級生。将貴に依頼されて白夜の正体を探っていく |
真壁 仁(まかべひとし) | 小出伸也 | 高森総合病院の外科部長。野心家で院長の座を狙っている。CDTには反対だが白夜の才能には関心を持っている |
海江田 国男 | 石橋凌 | ミレミアム通信会長。全国医療連盟理事 |
白夜が見抜いた病名の数々
第一話 ビタミンB12欠乏症
将貴(柄本佑)の妹、晴汝(岡崎紗絵)は3年前に脳動脈瘤があることがわかったが、主治医の仙道(高橋努)には、「部位が悪く手術しても助かる見込みは20%未満」と言われている。
脳動脈瘤が破裂しないかと、精神科のケアをうけるほど不安な毎日を過ごしていたが、最近は物を落としたり食事の味付けが濃いなどの症状があわられていた。
白夜を連れて買い物に出たある時、突然足に力が入らなくなり倒れてしまう。目も霞むという。
高森総合病院に救急搬送。主治医を含めCDTのメンバーは、尿検査やCT画像などから脳動脈瘤破裂を疑うも白夜は「ビタミンB12欠乏症」による悪性貧血と判断。
せん妄症状であばれる晴汝に鎮静剤を投与しても落ち着かなかったのに、将貴(柄本佑)が抱きしめたら安定したことにも注目して白夜はこう言った・・・。
あなたは晴汝さんにとって即効性のある鎮静剤です
第二話 エコノミー症候群
村木健哉(石田佳央)が婚約者とともに「足の腫れ」で来院。皮膚科医の夏樹(勝地涼)は、初見のみで簡単に「細菌による感染症」と診断するも白夜の見立ては違っていた。
白夜は村木に「最近、外国に行ってませんか?」と質問したり、なぜか勝手に患者のズボンのベルトを緩めようとしたり。
白夜は、村木(石田佳央)の症状が皮膚科の領域ではなく「エコノミー症候群」によるものではないかと探っていたのだ。
その矢先、一度は帰宅した村木(石田佳央)が搬送されてきた。早速、血液検査を行うなどしてCDTによる診断協議を実施。
白夜が「治療しないとすぐ死にます」と言った矢先、村木(石田佳央)は呼吸困難に陥る。
原因は、白夜が推察していたとおり「エコノミー症候群」によって足にできた血栓が肺動脈に飛んだためだった。
第三話 ウィルムス腫瘍
昨日公園の遊具から落ちて頭部を打ち入院している岡本優馬(森島律斗)。
昨年父親が病死し母親と二人暮らし。母親が仕事で忙しくかまってやれないせいか反抗的で、他人に心を開かない。
目立った外傷はなくCTに異常も見られないため翌日退院予定だったが、突然意識を失い強い腹痛を訴えた。
CT画像から脳の疾患は考えにくく、起立性障害またはメニエール病とか耳鼻科の疾患が疑われたため、問診が必要だと主張する白夜。
白夜は覚えたての言葉「かっこいい」を連発して優馬に接近。優馬の家来になる約束をして白夜の問診が始まる。
白夜が出した結論は「ウィルムス腫瘍」。
治療方針としては腎臓摘出が妥当だが、片腎症により腎臓が1つしかないため母親からの腎移植も必要。
最初は母親に迷惑をかけたくないという思いから手術を拒んだ優馬だったが、白夜はCDTのメンバー一人ひとりを「かっこいい先生」だと紹介し、手術を受ける決心をさせるのだった。
優馬さんには頼れる味方がついています。だから病気に勝てます。だからお母さんを守れます。
第四話 頭皮の悪性腫瘍
高森総合病院に新平(高橋文哉)の高校時代の恩師、鳥羽(橋爪淳)が「肝臓血管腫」で入院していた。
真壁(小出伸也)によると、良性腫瘍だが破裂の危険があるため腫瘍の摘出手術するという。
白夜は「検査が足りない」「悪性の可能性もある」と忠告するが聞く耳をもたず、オペは決行された。
術中の病理検査で腫瘍が悪性のものと判明。真壁は一瞬うろたえたものの、持ち前の技術で腫瘍を切除。オペは完璧だったと断言したが、後日腹痛と咳がひどくなり、しきりに頭を掻く行動が見られた。
検査の結果、頭皮と肺にも腫瘍を発見。肝臓腫瘍の転移と考えるのが自然だが、白夜は「頭皮の腫瘍が原発巣で肺と肝臓に転移」だと主張。多発転移のため何もしなければ余命1ヶ月と診断された。
第五話 狂犬病
グラビアモデルのカンナ(水崎綾女)が屋外での撮影中、錯乱状態におちいり失神。倒れた時に頭を強く打ったが脳に異常はなし。
既往症もないため心因性の病気が疑われたが、白夜はカンナが「怖い怖い」と連発していたのが気になっていた。
そんな矢先、真壁(小出伸也)がCDTを潰すための策略として、JMA(ジャパンメディカルアドバイザーズ)という、AIを駆使したコンサルタントを連れてきた。
こうして、それぞれ違う方法で謎の多いカンナの病名を特定するための勝負が始まった。
JMAのAIは「71%の確率でヘルペス脳症」と打ち出したが、白夜の診断は「狂犬病」。
白夜は、カンナがCDTのメンバーや友人の思いが伝わって目を覚ます様子を見て、「愛のちから」とはこういうことかと気づくのだった。
第6話 クモ咬傷
JMAの藤島(安井順平)はJDTを解散させるという目論見のために、狩岡兄妹と白夜を自宅に招待する。そこで藤島の息子、誠(青木凰)が階段から墜落するという事故がおきた。
誠の話によると、階段にいた「てんとう虫」を捕まえるために夢中になっていたらしい。頭部CTの検査では特に異常はみられず、一時失神して意識もうろうとしたのは脳しんとうのためと診断された。
ところが急に腹痛を訴える。腹部筋の硬直、むくみ、痛みやしびれがみられたが、藤島がつれてきたJMAの医師は、経路は不明だが何らかの細菌感染による敗血症と診断。
とろあえず抗生剤を投与して様子をみるというが、白夜はもう一度藤島宅に行って調べたいことがあるという。
藤島の家から、てんとう虫に良く似た「ジュウサンボシゴケグモ」という毒グモが発見された。
第七話 クリプトコッカス症&恋のやまい
JDTのメンバーと会食中に、麻莉亜(瀧本美織)は元カレの隼人(時任勇気)と再会。別れた頃のチャラい感じはなく起業して社長になっていた。
二人は運命の再会を果たしたものの、隼人は2週間くらい前から鼻水やだるさ、めまいや疲労感があり内科を受信したが原因はわからず、内科→耳鼻科→整形外科→内科とたらい回しにされているのだという。
西島先生(片桐仁)はメンタル疾患だと主張。2度のカウンセリングを受けたものの症状は改善されず。麻莉亜は「サルコイドーシス」と診断しステロイドを投与した直後に状態は悪化。
抑うつや興奮、さらには人格変化まであらわれた。白夜の確定診断は「クリプトコッカス症」。
一方、白夜も最近なんとなく体の調子が悪いが、自分のことは診断がつかないという。タダの風邪か疲れじゃない?というみんなの意見に対し、西島(片桐仁)が一言「それ誤診です」。
西島の診断は「恋のやまい」。ただし相手は不明。
第八話 卵巣がん&胃がん
◆卵巣がん
白夜は産婦人科医の絵馬(華優希)から相談を受ける。妊娠4週目の妊婦の子宮から胎児が消えたというのだ。
前回の検査では間違いなく妊娠が確認されていたというが、おそらく「何らかの病変画像を妊娠と見間違えた」という説が濃厚だった。
レントゲン検査をするという意見に反対する白夜。
なぜなら、この時点で絶対妊娠していないという確証はなく、被爆のことを考えればMRIでの検査が妥当と判断したのだ。
結果は、右の卵巣にがん、左の卵巣に受精卵が確認された。つまり、妊娠の兆候があったのは間違いではなく、いわゆる子宮外妊娠だったのだ。
本来であれば子宮も卵巣も両方全摘するのが理想だが、母親は自分の命と引き換えにしても子供の命を守りたいと訴える。それを叶えるには、左の卵巣にある受精卵を子宮に移すという、前代未聞のオペを成功させなければならない。
高森総合病院でそのオペができるのは外科の真壁先生(小出伸也)だけだが、はなからオペを拒否する真壁を何とか説得しようと必死になる白夜だった。
◆胃がん
そんな頃、院長の高森(石坂浩二)の命の火が消えようとしていた。院長の病名はステージⅣのスキルス胃がん。延命治療は望まないという院長の意見に反対する白夜。
白夜が立てた治療方針は、「がん遺伝子パネル検査」により遺伝子変異に基づいた治療をしようというもの。その結果、ある抗がん剤を試してみることに。
幸い抗がん剤の効果があらわれ原発巣の縮小が見られたため、摘出手術を計画するが・・・。
第九話 脳動脈瘤
すっかり狩岡家の一員として家族同然で暮らしている白夜だったが、自分が何者なのか刻一刻と真相に近づいていた。
その矢先、晴汝(岡崎紗絵)が再び倒れる。実は少し前から脳動脈瘤が悪化していたが、心配をかけまいと黙っていたのだ。
CT検査の結果は予想通り動脈瘤の一部が破裂。これ以上の出血がおきれば命の保証はない。白夜は、「ステントを併用したコイル塞栓術」が有効と提案するも執刀できる医師がいない。
高森総合病院で過去に2件同様のケースがあり、オペを成功させたのは行方不明の高森勇気(毎熊克哉)だけ。
勇気を探すことは白夜の正体を解き明かし、その裏に潜む「闇ビジネス」の真相にたどりつくことになる。
晴汝の命はどうなる?白夜の正体は?
最終回
晴汝(岡崎紗絵)の手術をするために、勇気(毎熊克哉)は警察の包囲網をかいくぐって病院にたどり着いた。
その頃将貴(柄本佑)は白夜の正体を突き止めるため、白夜を連れて海江田(石橋凌)の家に乗り込む。
真相を握っているのは、難病に冒されている海江田の娘・沢木朝絵。朝絵は白夜と同じ「Rh null(アールエイチナル)」という2000万人に一人という希少血液の持ち主で、脳の一部を移植する以外助かる方法はなかった。
将貴は、海江田が娘を助けるために同じ希少血液を持つ白夜をドナーとして誘拐・監禁したと確信。海江田を問い詰めるも単なる仮説だと否定。
その時、上の階から女性の声で「お父さん、その人に会わせて」と。
白夜がかけつけたその部屋にいたのは、人工呼吸器がつけられ寝たきりの「自分」だった・・・。
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感想/まとめ
「ドクターホワイト」は、医療ドラマとはいえ、ミステリー的な要素やラブコメディー的なドキドキもあってスリル満点のドラマでした。
それになんといっても「それ誤診です!」という決め台詞が可愛かった!
最後に明かされる「白夜」の正体や確定診断には、世界でもまれな症例のケースや最先端医療がドシドシ盛り込まれ、脚本や医療監修の先生方の苦労も垣間見えました。
とはいえ、素人目にも「ちょっとその診断無理があるでしょ」と思うつっこみどころもありましたが、それは白夜の可愛さと不思議キャラで帳消し!
医療ドラマが好き、恋愛ドラマも見たい、謎解きもしたい!
そんなあなたにぴったりのドラマですよ。