シーズン1から6年。2024年7月「オペ室の悪魔」が帰ってくる！
ただし帰ってくるのは「渡海」以上に人と金をももてあそぶ天才外科医「天城雪彦（あまぎゆきひこ）」。「自分の手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せ」などといって翻弄させるが、その手技を見た誰もが言葉を返すことができない。
渡海以上にパワーアップした悪魔と、その魅力に徐々に引き込まれていく新米外科医、世良の奮闘ぶりに乞うご期待！
- 日曜劇場「ブラックペアン2」
- 医療監修
- 原作
- キャスト
- あらすじ
- 第1話 神に愛された悪魔 視聴率11.8％
- 第2話 神の手を持つ悪魔…少女の願いを叶えるのか？ 視聴率11.9％
- 第3話 悪魔に吸い寄せられる人達…手術の成功率は0％…!? 視聴率11.1％
- 第4話 訴えられ免許剝奪の危機…医療AI vs 天才医師 視聴率9.6％
- 第5話 天才医師と医療AIの戦いは…!? 50億円オペの結末は…!? 視聴率11.8％
- 第6話 天城vs猫田！そして､ついに渡海が… 視聴率11.5％
- 第7話 天城が手術失敗…!? 会長選の行方は!? 10.9％
- 第8話 ｢邪魔｡｣ ついに渡海が… 視聴率10.4％
- 第9話 双子の兄弟だった天城と渡海！8年前の手術の秘密とは?? 視聴率11.8％
- 最終回 もう会うことは叶わない… 視聴率18.6％
- 見どころ
- 最後に
日曜劇場「ブラックペアン2」
放送：2024年7月7日スタート 毎週日曜 21:00～21:54 TBS「日曜劇場」
脚本：槌谷 健 守口悠介
音楽：木村秀彬
プロデュース：伊與田英徳 武藤 淳 佐久間晃嗣
主題歌：小田和正「その先にあるもの」（ソニー・ミュージックレーベルズ）
医療監修
山岸俊介（イムス東京葛飾総合病院・心臓血管外科医長）
原作
海堂尊『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』（講談社文庫）
この2冊は、初代ブラックペアンの原作である『ブラックペアン1988』を含め、「バブル3部作」と位置付けられています。
読了。
海堂作品の魅力は何と言ってもスケールの大きさ。医師の経験を活かした作風とはいえ、日本の医療問題に容赦なくメスを入れた超大作ばかりです。
例えば自身が病理医時代に「患者が亡くなった際に治療の効果を判定するためには、治療期間と同じ手段で比較しなければならない。ならば、死亡時にCTやMRIなどの画像を撮ればいいではないか」という発想がきっかけでAi学会が創設され、Ai（死亡時画像診断）が誕生。
それが後の「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」で、Ai（死亡時画像診断）センターの設立をめぐり、新型MRIの中で起こった殺人事件という作品につながっています。
今回の作品も、経済界を牛耳る人物の「公開手術」の場で自分の秘儀を披露し、心臓専門の治療施設「スリジエセンター」を設立しようというビッグなストーリーです。
もう一つの魅力は、ほとんどの作品で登場人物などがリンクし、「桜宮サーガ」と呼ばれる1つの作品群を形成していること。
『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』にも、のちに「ジェネラル・ルージュの凱旋」で血まみれ将軍となる速水晃一が登場したり、チームバチスタシリーズで白鳥とコンビを組むことになる田口公平（愛称グッチー）も登場します。
原作がどこまでドラマに組み込まれるかは未知数ですが、クライマックスを読む限り今期最もスリリングな医療ドラマになるに違いありません。
ポチップ
キャスト
◆天城雪彦（あまぎゆきひこ）／二宮和也
心臓冠動脈バイパス術の権威。世界で唯一「ダイレクト・アナストモーシス」という手技ができる医師。医療界では「ディアブル（悪魔）」と呼ばれている。
◆世良雅志（せらまさし）／竹内涼真
東城大学医学部附属病院、心臓血管外科医。ひょんなことから天城の右腕として東奔西走させられる。
◆花房美和（はなぶさみわ）／葵 わかな
東城大学医学部附属病院のオペ看。原作では世良に心を惹かれているがドラマでの進展が楽しみ。
◆猫田麻里（ねこたまり）／趣里
手術室主任看護婦。オペ室のエースと言われるほどの腕の持ち主で渡海との相性は抜群だった。
◆藤原真琴（ふじわらまこと）／神野三鈴
東城大学医学部附属病院 看護師長。佐伯教授のオペの際には変わらずサポート役として参加する
◆黒崎誠一郎（くろさきせいいちろう）／橋本さとし
東城大学医学部付属病院 佐伯外科准教授。佐伯教授に次ぐ実質的ナンバー2であったが高階（小泉孝太郎）や天城（二宮和也）の登場により立場が危ぶまれている。
◆菅井達夫（すがいたつお）／段田安則 ※新キャスト
維新大学心臓外科教授。日本医学会の会長の座を狙っており佐伯とは敵対関係にある
◆高階権太（たかしなごんた）／小泉孝太郎
東城大学医学部附属病院外科医。手術用医療機器「スナイプ」を使った食道がんの名医
◆佐伯清剛（さえきせいごう）／内野聖陽
東城大学医学部附属病院院長。「佐伯式手術」の生みの親。医療界のトップである日本医学会会長の座を狙っているとともに、心臓外科に特化したスリジエセンターの開設を目論んでいる。
◆真行寺龍太郎／石坂浩二 ※新キャスト
桜宮市医師会会長。かつて佐伯清剛（内野聖陽）や渡海（二宮和也）の父・渡海一郎が所属していた東城大・真行寺外科教室の元教授。
この方が加わると医療界がグッとリアルになりますね。
◆椎野美咲（しいのみさき）／田中みな実 ※新キャスト
治験コーディネーター。佐伯教授からの信頼が厚いが、実は佐伯のライバルである菅井教授（段田安則）とも接点がある
病院と製薬会社、患者との間に立ち、薬の開発試験である「治験（ちけん）」がスムーズに進行するようサポートする仕事
◆垣谷雄次（かきたにゆうじ）／内村遥
東城大学医学部附属病院 佐伯外科医局長。世良雅志（竹内涼真）とは大学時代、サッカー部の先輩後輩にあたる
◆関川文則（せきかわふみのり）／今野浩喜
東城大学医学部付属病院外科医。佐伯外科学教室の医師で外科医としての腕はまずまず
◆田口公平（たぐちこうへい）／森田甘路
東城大学医学部附属病院外科医。相手の話を聞く能力に長けている。
◆速水晃一（はやみこういち）／ヤマダユウスケ
東城大学医学部附属病院外科医。新人の中では群を抜いており周りが脅威に感じるほど。
◆北島達也（きたじまたつや）／松川尚瑠輝
東城大学医学部附属病院外科医
◆宮元亜由美（みやもとあゆみ）水谷果穂
東城大学医学部付属病院 佐伯外科看護師
◆パク・ミンジェ／キム・ムジュン ※新キャスト
韓国の研修医。ある事情を抱え、母親と一緒に天城を探しにゴールドコーストに来た際、世良たちに出会う
◆パク・ソヒョン（チェ・ジウ）※新キャスト
ミンジェの母親。韓国で医師をしており、医療ボランティアにも積極的に参加している。
あらすじ
第1話 神に愛された悪魔 視聴率11.8％
オーストラリアのゴールでコーストで開かれる学会に、ある使命をもって向かっている世良（竹内涼真）。
その使命とは、東城大学医学部付属病院の院長である佐伯教授（内野聖陽）から、ゴールドコーストのハートセンターで働く「天城」という医師に手紙を渡すことだった。
先輩医師の垣谷（内村遥）とオーストラリアに向かった世良は、ゴールドコーストのビーチで意識を失った少年に出くわし応急処置をするが、なかなか意識が戻らない。
そこに1人の男性が現れ一命を取り留める。
その後、学会に出席するも肝心の天城には会えず、天城がいると思われる競馬場に向かうことになった。
そこで世良が目撃したのは、6年前に東城大を去ったオペ室の悪魔、渡海に瓜二つの男。その男こそ、医学会で「ディアブル（悪魔）」と呼ばれる天才外科医・天城雪彦（二宮和也）だった。
第2話 神の手を持つ悪魔…少女の願いを叶えるのか？ 視聴率11.9％
天城（二宮和也）は、佐伯（内野聖陽）が計画中の新病院のトップとして来日したものの、佐伯のとんでもない新病院構想に周囲から反発を買っていた。
おまけに天城は、自ら確立した術式である「ダイレクト・アナストモーシス」を公開手術の場で披露すると言う。
一方、天城の世話役を命ぜられた世良（竹内涼真）は、担当する患者の繁野（誠 直也）が高額な医療費がかかるスナイプ手術を受けられないことで頭を悩ませていた。
娘の麻美（蘭寿とむ）は、繁野自身が独自開発したアップルパイのレシピと販売権を売ることで資金を調達しようとするのだが孫の結衣（堀越麗禾）は大反対。
なんとしてでも祖父を助けたい結衣は、天城とある「賭け」にでるのだが・・・。
第3話 悪魔に吸い寄せられる人達…手術の成功率は0％…!? 視聴率11.1％
天城（二宮和也）は桜宮市で計画中の新病院を「スリジエハートセンター」と命名。さらには自身のセンター長就任と命名のお披露目を公開手術で行うと勝手に決めてしまう。
その頃、東城医大では狭心症と認知症を患った年子（正司花江）が転院してきたが、息子の孝利（立川談春）のクレーマーぶりに、担当研修医のミンジェ（キム・ムジュン）は頭を悩ませていた。
おまけに検査結果も重篤で天城の技術が必要な症例だったが、年子は生活保護受給者であり天城は聞く耳を持たない。
第4話 訴えられ免許剝奪の危機…医療AI vs 天才医師 視聴率9.6％
医療訴訟で有名な弁護士・戸島和子（花總まり）が市民団体を引き連れて東城大に乗り込んできた。
患者に危険なオペを施し、巨額の費用を要求する天城（二宮和也）の行為は詐欺にあたるというのだ。
佐伯（内野聖陽）が天城の今後予定している手術を即刻中止とすると約束し、なんとかその場を収めるものの、実は和子は看護師の美和（葵わかな）の母親であることが判明。
2人は何やら言い争いをしていたが、突然和子がその場に倒れ込む。
対応にあたった世良は、緊急で冠動脈のバイパス手術が必要と判断し手術を実施するも、石灰化が激しい部位があり、やむなく断念。
治せるのは天城のダイレクト・アナストモーシスのみだが、和子は天城のオペを拒否し、維新大が開発した医療AI「エルカノ」による保険適用のバイパス手術を受けることになる。
その背景には、佐伯のライバルである維新大教授の菅井（段田安則）がAIを使ってどんな医師でもできる手術を成功させ、日本医学会トップの座に近づこうという下心があったのだ。
果たして、最新AIは和子の命を救えるのか・・・。
第5話 天才医師と医療AIの戦いは…!? 50億円オペの結末は…!? 視聴率11.8％
天城に韓国で飲食店チェーンを経営する木崎（恵俊彰）からオペの依頼が入る。
院長の佐伯（内野聖陽）は、天城が計画する「スリジエセンター」へ50億円出資することを条件にオペを引き受けてはどうかと天城に提案する。
条件を受け入れて天城との賭けにも勝利した木崎は、手術を受けるため東城大の特別室に入院したが、時を同じくして、ソヒョン（チェ・ジウ）も術後の検査のため東城大やって来て、木崎と鉢合わせしてしまう。
実は木崎とソヒョンはライバル関係で、ソヒョンが手術を受けるため手放した店舗を木崎はすべて安値で買い取り、残る1号店も狙っていたのだった。
汚い手を使って事業を拡大させてきた木崎を憎むソヒョンは、オペをしないよう天城に懇願するが天城は聞く耳を持たず・・・。
第6話 天城vs猫田！そして､ついに渡海が… 視聴率11.5％
何としても医学会会長の座を手に入れたい維新大の菅井（段田安則）は、日本一の自動車メーカー・ウエスギモータースの上杉会長（堺正章）のオペを成功させるという作戦に出る。
オペの鍵となるのは、東城大の高階（小泉孝太郎）の協力を得て維新大の医師・早川玲子（瀧内公美）が開発した「エルカノ・ダーウィン」。
ダイレクト・アナストモーシスが必要な状態の上杉に対し、エルカノ・ダーヴィンを使ったオペを提案する菅井だが、上杉からはそれを操縦する世界一の医者を用意しろと言われる。
そして、そこに現れたのは天城（二宮和也）だった。
菅井はダイレクト・アナストモーシスをエルカノ・ダーウィンに学習させるため、上杉のオペの前に天城に臨床試験のオペを依頼していたのだ。
ところが臨床試験当日、患者の状態を見た天城が突然オペの中止を発表。そんな中、玲子が胸を押さえ倒れ込み･･･。
第7話 天城が手術失敗…!? 会長選の行方は!? 10.9％
ウエスギモータースの会長・上杉歳一（堺正章）の容態が急変した。
天城（二宮和也）が不在だったため病院長の佐伯（内野聖陽）がオペを行うことになったが、なぜか途中でオペを中断し、薬物治療に切り替えるという。
その後、上杉会長の息子であり、ウエスギモータース社長の歳弘（城田優）が東城大にやってくるが、なんと上杉会長の手術を失敗してほしいと天城に頼む。
父子は経営をめぐって対立関係にあり、歳弘は会長の引退を望んでいたのだ。
その頃、佐伯は副院長の江尻（大黒摩季）と治験コーディネーターの美咲（田中みな実）との3人で会食をすることに。
江尻は医療ＡＩ・エルカノを使った遠隔診療の研究を維新大の教授と進めていて、佐伯はそんな江尻にエールを送る。美咲もまた遠隔治療には強い関心を持っているのだが、それにはある理由があった。
そしていよいよ上杉会長のオペの日程が決定するも、その日は全日本医学会会長選の日で・・・。
第8話 ｢邪魔｡｣ ついに渡海が… 視聴率10.4％
天城のもとに厚生労働省の富沢（福澤朗）がやってくる。
富沢は、患者に法外な治療費を要求する医師がトップとなる新病院「スリジエハートセンター」を認可するわけにはいかないというのだ。
その言葉を聞いた天城は、あっさりセンター長を辞任すると告げる。
さらに、渡海征司郎（二宮和也／2役）がかつて住んでいた仮眠室で1枚の写真を見つけた天城は、佐伯と共に行方がわからなくなってしまった。
そんな中、「緊急」と書かれた天城宛の郵便物が届く。
世良（竹内涼真）とミンジェ（キム・ムジュン）が代わりに開封すると、入っていたのは心エコーと造影CT。患者名は書かれていないが過去にバイパス術を受けた痕があり、緊急のオペを要する状態だった。
これは誰のものなのか？天城と渡海の関係は・・・
第9話 双子の兄弟だった天城と渡海！8年前の手術の秘密とは?? 視聴率11.8％
幼少期の心臓手術のせいで、ついに倒れてしまった天城（二宮和也）。
佐伯（内野聖陽）と世良（竹内涼真）が必死にオペを進めるが、天城を助けるにはダイレクト・アナストモーシスと佐伯式を同時に行うしかない。
もはや絶体絶命の中、天城の双子の弟である渡海（二宮和也／２役）がオペ室に現れる。天城を救うためには渡海がダイレクト・アナストモーシスをする以外に方法はない。
ただし渡海は、「やりませんよ俺は。あんなギャンブルみたいなこと」と微笑む。
天城の命は救えるのか？
そしていよいよ、天城がオペの際にシャンス・サンプルを行う理由やダイレクト・アナストモーシスが生まれたきっかけ、そして切ない過去が明らかになる！
最終回 もう会うことは叶わない… 視聴率18.6％
国際心臓外科学会での天城（二宮和也）の公開手術中、内胸動脈の剥離にかかったところで患者である徳永（井上肇）の体温が急激に上昇。ただし、サポートの不手際で悪性高熱症を抑える薬「ダントロレン」がない。
母の悪夢と重なる天城は、バイパス手術中に人工心肺を使うという極めて危険なオペを決断。
高階（小泉孝太郎）がサポートにつき手術は再開されるが、患者である徳永のバイパスを作るための冠動脈は、あろうことか3本とも切離されていた。
時を同じくして、東城大では結衣（堀越麗禾）が急性僧帽弁閉鎖不全を発症。
非常に危険な状態で、世良（竹内涼真）は黒崎（橋本さとし）に補助してもらいスナイプによる緊急オペを行うが、思わぬアクシデントに見舞われ･･･。
最悪の状況下で同時に行われる２つのオペ。２人の運命はいかに！？
さらに、封印されてきたダイレクト・アナストモーシスをめぐる全ての真実、破られたブラックペアンの約束の意味が明かされる！
そして舞台は再びオーストラリアへ…。
見どころ
◆世良医師の成長ぶり
前作では泣き虫研修医だった世良も医師免許を取得し、天城先生に食って掛かる一面も。
なんたって海堂シリーズの「極北ラプソディ」では、病院再建請負人として極北市民病院院長になる人ですから。鍛えられたんでしょうねぇ…
◆花房看護師の成長ぶり
新人看護師として若干頼りなかった花房看護師も、今やオペ看として引っ張りだこ。世良との恋バナが気になります…
◆渡海と天城の魅力の違い
渡海征司郎から6年。私生活でも40歳になったニノは良い意味で落ち着きが出て大人の魅力にあふれてますね。
個人的には天城先生の髪型と髪色、グレーアッシュ？が好き。
◆壮大なゴールドコーストロケ
ゴールドコースト観光局、クイーンズランド州政府観光局、オーストラリア政府観光局、カンタス航空などの全面協力により、過去最大規模のドラマロケを敢行。
また、ビーチに隣接する豪華ホテル「The Star Gold Coast」内のカジノ、「ザ・スター」の特別室での撮影は滅多に見られるものではありません。
最後に
渡海先生のモチベーションは、医療過誤の濡れ衣を着せられた父親の無念を晴らすという「恨み」がエネルギーとなっていましたが、天城先生のモチベーションはもっとポップでかつ壮大なもの。
回りからは「人も金をももてあそぶ悪魔」とささやかれていますが、そのレッテルこそもショータイムを成功させるための原動力となっており、そのスケールの大きさをニノがどのように演じるのかが見ものですね。
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