上野樹里が監察医という大役を演じた『監察医 朝顔』。最初のシリーズの視聴率は月9ドラマとしては2年ぶりに全話2桁を達成するなど大ヒットしました。
続編を望む声に応えるように第2シリーズが公開。現行の月9としては初めて、またフジテレビ系のテレビドラマとしても11年ぶりに2クール連続放送を達成するなどの快挙を遂げています。
この記事では、過去のあらすじやキャストを振り返りながら、ドラマの見どころや楽しさをご紹介しています。
監察医..という固いイメージではなく心温まるドラマです。是非ご覧ください。
- 『監察医 朝顔2』
- 主題歌
- 主なキャスト
- あらすじ
- 2時間SP!朝顔と桑原の出会いとなれ初めが初公開・・・!
- 第1話 法医の娘と刑事の父と夫がつむぐ命の物語、歩道橋事故に隠された真実とは…
- 第2話 双子の少年が突然死! 2人が隠した悲しい秘密とは
- 第3話 ミイラ化遺体は20年前の凶悪犯!?
- 第4話 密室殺人の謎! 朝顔秘密を知る
- 第5話 朝顔東北で解剖!? 桑原夫妻は…
- 第6話 桑原射殺事件! 朝顔が知る残酷な真実
- 第7話 桑原射殺事件解決編! 朝顔第1章ここに完結!
- 第8話 新章スタート! 朝顔、娘と2人暮らし… 30年前の事件が
- 第9話 女子大生連続刺殺事件にSNSの暴走!
- 第10話 解剖で怪我… 感染症と懸命に闘う法医の苦しみ
- 第11話 トンネル崩落事故! 朝顔と桑原に衝撃のラスト
- 第12話 つぐみはどこに!? 娘の家出に涙… あの人が帰ってくる!?
- 第13話 茶子先生が帰ってきた! そしてあの男も…?
- 第14話 孤独編ついに完結! 家族が集うクリスマスに涙
- 第15話 最終章 家族の時間編! 万木家のお正月・・・
- 第16話 史上最凶の殺人! 祖父に語る朝顔の嘘
- 第17話 みんな、おかえり… 母との再会
- 第18話 残された時間は少ない… 父、忘れる
- 最終話 最後の事件に立ち向かう…!朝顔と桑原の結婚式、父のスピーチ7分間
- 『監察医 朝顔』はどこで配信している?
- 「医療ドラマまにあ」としての感想
『監察医 朝顔2』
基本情報
放送日 | 2020年11月2日~2021年3月22日 新春ドラマSP 2021年1月11日 |
原作 | 香川まさひと 『監察医 朝顔』(マンサンコミックス〈実業之日本社〉刊) |
プロデューサー | 金城綾香 |
脚本 | 根本ノンジ |
音楽 | 得田真裕 |
法医学監修 | 上村公一(東京医科歯科大学) |
法歯学取材 | 斎藤久子(千葉大学) 勝村聖子(鶴見大学) |
医療監修 | 髙田哲也(日吉メディカルクリニック) 佐藤留美子(日吉メディカルクリニック) |
臨床医療監修 | 川嶋 寛(埼玉県立小児医療センター) |
撮影協力 | 東京農業大学 ゆうあいクリニック 当別養護老人ホーム鋸南苑 他 |
主題歌
折坂悠太 – 朝顔 (Official Music Video) / Yuta Orisaka – Asagao
彼にしか出せないであろうと思える世界観。この曲がなぜ「朝顔」としっくり来るのか未だに不思議ですが、今ではサビのメロディーを聞くだけでドラマのシーンを思い出すので、本当に音楽の力って素晴らしいと思います。
耳に残るメロディーですよ。
主なキャスト
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
万木朝顔 (まき あさがお) | 上野樹里 | 興雲大学法医学教室の法医学者。素直で思いやりのある性格。東日本大震災で未だに母が消息不明という痛みを知っているため、遺族の悲しみや何より遺体が最後に伝えたかった想いを明らかにしていく |
桑原真也 (くわはら しんや) | 風間俊介 | 朝顔の夫。正義感が強く謙虚だが小心者で心配性な一面もある。神奈川県警捜査一課に勤務していたが、ある事件がきっかで長野県警に飛ばされた |
万木平 (まき たいら) | 時任三郎 | 朝顔の父。野毛山署強行犯係に勤めるベテラン刑事。東日本大震災に被災し行方不明となっている妻の遺体を探し続けている |
安岡光子 (やすおか みつこ) | 志田未来 | 興雲大学法医学教室の法医学者。医学部生だった頃、時給目当てで始めた法医助手のアルバイトがきっかけで法医学の道に進んだ。負けん気が強い |
高橋涼介 (たかはし りょうすけ) | 中尾明慶 | 興雲大学法医学教室の検査技師。天真爛漫な性格で法医学教室のムードメーカー的存在 |
藤堂絵美 (とうどう えみ) | 平岩紙 | 興雲大学法医学教室の法歯学者。夫の藤堂雅史と夫婦で勤めている。竹を割ったような性格で夫を完全に尻に敷いている |
藤堂雅史 (とうどう まさし) | 板尾創路 | 興雲大学法医学教室の法医学者。妻の絵美が売れっ子の法歯学者になってしまったため頭が上がらない |
丸屋大作 (まるやだいさく) | 杉本哲太 | 興雲大学法医学教室の技官見習。昔は神奈川県警察の検視官だったが、朝顔たちに憧れ検視官を辞めて興雲大学の臨床検査学科に入学 |
牛島翔真 (うしじましょうま) | 望月歩 | 興雲大学医学科3年生。法医学教室でアルバイトをしているが、実家は総合病院を経営している生粋のお坊ちゃま。愛称「ウッシー」 |
夏目茶子 (なつめ ちゃこ) | 山口智子 | 興雲大学法医学教室の主任教授。モットーは「明日、死ぬかもしれないから」。年齢不詳だが自由奔放で世界各国を飛び回っている |
森本琢磨 (もりもと たくま) | 森本慎太郎 | 野毛山署強行犯係の刑事。神奈川県警捜査一課への異動を狙っている |
山倉伸彦 (やまくら のぶひこ) | 戸次重幸 | 野毛山署強行犯係係長。刑事としては優秀で部下からの信頼は厚いが、なぜか出世コースから外れている |
桑原忍 (くわはら しのぶ) | ともさかりえ | 桑原の姉で野毛山署強行犯係の新米刑事。つぐみの子守も上手で弟夫婦のよき理解者 |
伊東純 (いとう じゅん) | 三宅弘城 | 山梨県警の検視官。結婚した妻の実家の旅館を継ぐため検視官を退職したが離婚し再び検視官として復帰 |
桑原つぐみ (くわはら つぐみ) | 加藤柚凪 | 朝顔と桑原くんの第一子 |
桑原里美 (くわはら さとみ) | 中村千歳 | 朝顔と桑原くんの第ニ子 |
万木里子 (まき さとこ) | 石田ひかり | 朝顔の母親。東日本大震災で被災するも遺体は見つかっていない。手掛かりはたった一つの歯のみ。(回想シーンで出演) |
嶋田浩之 (しまだ ひろゆき) | 柄本明 | 里子の父であり朝顔にとっては祖父。里子の遺体を探しに来る平のことをあまり良く思っていなかったが、平の思いが伝わり自分も里子の遺体を探すようになる |
あらすじ
2時間SP!朝顔と桑原の出会いとなれ初めが初公開・・・!
2021年1月11日に放送された新春2時間スペシャル。この回を見るだけでも、
- 朝顔の子供の頃の様子
- 亡き母(石田ひかり)の面影
- 朝顔と桑原くんとの出会い(桑原くんの一目惚れ)
- つぐみを身ごもってから出産するまで(上野樹里の貴重な出産シーン)
- 朝顔が初めて解剖に立ち会った時のこと
などがわかりドラマをより深く楽しむことができます。お見逃しなく。
第1話 法医の娘と刑事の父と夫がつむぐ命の物語、歩道橋事故に隠された真実とは…
つぐみを保育園に送り届け、いつものように興雲大学へ向う朝顔は、立体歩道橋で発生した群衆雪崩の事故現場に遭遇。
イベントが予定されていた近くのスタジアムで突然火災報知器が作動したため、逃げようとした人々が立体歩道橋に殺到したのだ。
その頃法医学教室では安岡光子(志田未来)、高橋涼介(中尾明慶)、藤堂絵美(平岩紙)、藤堂雅史(板尾創路)らがニュースで事故現場の映像を確認。病院に搬送された20名のうち死者4名、意識不明の重体1名の大参事で、法医学教室にはすぐに解剖の依頼が入る。
同じころ、朝顔の父の平(時任三郎)は、野毛山署強行犯係の森本琢磨(森本慎太郎)や山倉伸彦(戸次重幸)らと一緒に事故原因を調べていたが、奇妙なことにスタジアムでは火災が発生していなかったこと、現場で異臭がしたこと、また実際に被害者の中にはけいれんや意識障害など、化学薬品を吸引したと思われる症状を訴える人がいたことがわかる。
次の日、その事故で妻を亡くしたという佐藤祐樹(松田元太)が、事故現場でマスコミの取材に応じ「これは事故ではなく殺人だ」と訴えるが・・・。
第2話 双子の少年が突然死! 2人が隠した悲しい秘密とは
ひと気のない空き地で、男子中学生の遺体が発見される。被害者は、14歳の矢野諒(池田優斗)で、死亡推定時刻は午前5時から6時と断定。
遺体は野球のユニフォーム姿で横にはグローブがあり、ボールが金網の上部に挟まっていた。また、遺体のみぞおち付近には大きな皮下出血も確認された。
桑原(風間俊介)は、解剖のため出勤した朝顔に代わって娘のつぐみ(加藤柚凪)の面倒を見ることになったが、朝顔と遊ぶ約束をしていたつぐみはご機嫌斜め。
朝顔は、藤堂(板尾創路)らとともに諒の解剖を行うも、みぞおち付近の内出血以外目立った外傷はなく、藤堂の判断では、諒がみぞおち付近に強い衝撃を受けて心臓震盪を起こし心停止に至った可能性が高いという。
殴られたかどうかだけでも断定してほしいと言う検視官の丸屋(杉本哲太)と、今の段階では断定できないという朝顔たち。
そんな中、連絡を受けて駆けつけようとしていた諒の父親が、階段から落ちて意識不明状態になったとの連絡が入る。諒には母親がいなかったため、身元の確認には祖母の咲江(柳谷ユカ)と、諒の双子の兄・一馬が立ち会ったのだが・・・。
第3話 ミイラ化遺体は20年前の凶悪犯!?
朝顔は、検視官の丸屋(杉本哲太)から電話で呼び出される。山梨と神奈川の県境にある田園地帯にある小さな倉庫で遺体が見つかったというのだ。
その場所では、丸屋と神奈川県警から山梨県警に異動になった検視官・伊東(三宅弘城)がもめていた。第一報は自分たちの方が早かったのだから山梨県警が調べると主張する伊東に対し、この件は神奈川県警がずっと追っていたといって譲らない丸屋。
結局、伊東とともに現場に来ていた山梨医大の法医の都合も悪く、この件は朝顔が担当することに。
遺体は完全にミイラ化しており付近に身元を確認できるようなものもなかったため、年齢や死亡時期の特定は困難だった。おまけに遺体はタキシードを身に付け蝶ネクタイをしていた。
それを知った丸屋は朝顔に、「この遺体は重大事件の容疑者かもしれない」と打ち明ける。
第4話 密室殺人の謎! 朝顔秘密を知る
その日朝顔が出勤すると、茶子(山口智子)から「車に閉じ込められているから休む」という奇妙な電話が入る。応対した藤堂(板尾創路)は、休むための口実だろうと言って取り合わない。
その頃、平(時任三郎)は野毛山署である女性と会っていた。万木家とも深い関わりのある忍(ともさかりえ)だ。
そんな中、あるマンションの一室で20代の若い女性の遺体が発見される。女性はウェブデザイナーの坂井亜衣(椚ありさ)。亜衣の姉・美優(高梨臨)から、妹と連絡が取れない、という電話を受けた大家が警察官を伴って部屋に入ると、ベッドに横たわって亡くなっている亜衣が発見されたのだ。
朝顔は、野毛山署強行犯係の刑事たちと一緒に現場に向かう。亜衣の遺体の首にはうっすらとひも状のもので絞められた痕があった。しかし、大家が部屋に入ったときは、ドアや窓はすべて施錠されていたという。
これは密室殺人だ!と色めき立つ森本(森本慎太郎)ら強行犯係の刑事たち。事情聴取を受けた姉の美優も、亜衣は交際相手に殺されたのだと言うのだが・・・。
第5話 朝顔東北で解剖!? 桑原夫妻は…
朝顔は、娘のつぐみ(加藤柚凪)を連れて、祖父・浩之(柄本明)が暮らす仙ノ浦を訪れていた。そこへ、ある遺体を解剖すべきかどうか判断してほしいという連絡が入る。
朝顔が現場へ向かうと、何故かそこには丸屋(杉本哲太)の姿があり、岩手県警のベテラン刑事・佐山(才勝)ともめていた。
自宅で遺体となって発見されたのは71歳の甲田雅子。8年前に脳梗塞で倒れてから寝たきりだったという。
第一発見者である娘の奈々子(池津祥子)は解剖に反対するが、遺体は死後二日ほど経過しているのに奈々子が通報してきたのは今朝。朝顔は解剖を行うべきだと主張。
その頃興雲大学法医学教室では、藤堂(板尾創路)や光子(志田未来)らが、就寝中に強風で飛ばされてきた看板が窓ガラスを突き破り、割れたガラスが刺さって死亡したと思われる宍戸慶介の解剖を行っていた。
宍戸は、右太腿に刺さったガラスを自分で引き抜いたことが原因の失血死と思われたが、平(時任三郎)はずっと宍戸の胸の傷が気になっていた。
一方、桑原(風間俊介)は、カフェで田村聖奈(中村里帆)という女性と会っていて・・・。
第6話 桑原射殺事件! 朝顔が知る残酷な真実
その日、桑原(風間俊介)は朝になっても帰宅しなかった。心配した朝顔の目に飛び込んできたのは、昨夜発生した警察官殺害事件のニュース。犯人は、警察官を襲って拳銃を奪い現在も逃走中だという。
そこに、仙ノ浦を訪れている平(時任三郎)から電話が入る。平は桑原が昨晩の事件に関わっていることを知り、朝顔を安心させるために「聞き込みで忙しいんだろう」と嘘をついた。
その頃、野毛山署管内の港には神奈川県警の捜査員たちが集まっていた。横たわっている遺体は、桑原が連絡を取り合っていた田村聖奈(中村里帆)。
彼女は、拳銃で頭を撃たれていた。神奈川県警管理官の瀧川雄一郎(近藤芳正)は、事件現場に居合わせた桑原を呼ぶよう指示。
そこに山倉(戸次重幸)らが駆けつけるも事件の詳細すら教えられずに帰されてしまう。どうやら県警は桑原が事件に関わっていると睨んでいるのだ。
そこに緊急の解剖依頼が入る。朝顔はさっそく準備を始めるのだが・・・。
第7話 桑原射殺事件解決編! 朝顔第1章ここに完結!
朝顔の夫の桑原(風間俊介)は、田村聖奈(中村里帆)を射殺した容疑で監察官の五十嵐(松角洋平)から厳しい追及を受けていた。
桑原は、聖奈を撃ったのは交際相手の桐谷大和(坂本慶介)だと証言。自分は、聖奈の背後から彼女に拳銃を向けた桐谷の右足を撃ったと主張するも、その桐谷が焼死体となって発見され、解剖の結果、聖奈が射殺されるよりも前に死亡していたことが判明。
よりによって桐谷の解剖を行ったのは朝顔だった。
朝顔は、検視官の丸屋(杉本哲太)に頼み、桐谷の遺体が見つかった現場を見に行く。だが、それを知った五十嵐は、妻が夫のために記録を改ざんしないとも限らないという理由から、丸屋と朝顔を事件の担当から外すと言う。
おまけに五十嵐は、拳銃を撃ち慣れていない桑原の手元が狂った可能性はないのかと朝顔を追求したのだ。
それに対して朝顔は、担当を外れることは了承するも、自分の解剖に私情を挟むことはないと断言。
その頃、野毛山署の山倉(戸次重幸)らは、事件の発端となった警察官が拳銃を奪われた現場周辺の防犯カメラ映像を手に入れるなど桑原の汚名を晴らすのに必死だった。
しかし、法医学教室も野毛山署の刑事たちも、桑原の無実を証明できるような新たな証拠を見つけられず焦っていた。
第8話 新章スタート! 朝顔、娘と2人暮らし… 30年前の事件が
興雲大学法医学教室に、医学科3年の牛島翔真(望月歩)がアルバイト学生として加わった。藤堂(板尾創路)や高橋(中尾明慶)は、また辞められたら困ると言って何かと牛島に気を遣っていた。
一方、射殺事件の後始末として長野県警への異動を命じられた桑原(風間俊介)は、姉の忍(ともさかりえ)とともに新居の整理をしていた。
その頃法医学教室では、海岸の岩場に倒れていた60代後半くらいの男性の解剖をしていた。崖の上に男性のものと思われる靴がそろえてあったことから自殺が疑われたが、身元がわかるようなものはなかったという。
解剖を手がけた朝顔は、死因は頭蓋骨陥没による失血死と判断するが、遺体の手と爪に褐色森林土と石灰が付着していたことや右手の中手骨が折れていることが気になっていた。何かを殴って折れた可能性もあるからだ。
朝顔は、男性のワイシャツに付着していた血に、相手の血が混じっているかもしれない、と検視官の伊東(三宅弘城)に告げる。
その時、教授会を終えた茶子(山口智子)が法医学教室に戻ってきた。朝顔が手渡した資料を見て表情を曇らせる茶子。それに気づいた朝顔は、死亡した男性のことを知っているのではないかと茶子に尋ねると、茶子は静かに30年前に起きたある事件のことを話し始めた。
第9話 女子大生連続刺殺事件にSNSの暴走!
朝顔はつぐみと一緒に保育園の運動会に参加。楽しそうなつぐみの姿を見つめる朝顔。
同じころ、藤堂(板尾創路)や光子(志田未来)たちは、マンションの前で死亡していた21歳の大学生・小湊真由(愛甲ひかり)の解剖を行っていた。真由の死因は背部刺創による出血性ショック、全身を11ヵ所も刺されていたのだ。
真由が雑誌の人気読者モデルだったため、SNS上にはこの事件に関するさまざまな情報が流れていた。その中には、真由と親交があったモデル仲間の吉永明日花(水野瑛)や、かつて交際が噂された橘凛太朗(宮内伊織)の犯行を疑う声も上がっていた。
そんな折、高橋(中尾明慶)と牛島(望月歩)が解剖室の掃除をしていると、突然解剖台横の水道が壊れ水が噴き出す事態が発生。そのせいで、予定されていた解剖は別の大学に依頼することになってしまう。
翌日出勤した朝顔は、真由の事件を調べている光子を手伝おうとしたが、茶子(山口智子)に、有休消化のために水道の修理が終わるまで休むように指示される。
翌日朝顔は、つぐみを連れて仙ノ浦に向かった。平(時任三郎)と合流し体調を崩して入院中の祖父、浩之(柄本明)のお見舞に向かう。
そんな中、朝顔は、母・里子(石田ひかり)と中学・高校の同級生だったという美幸(大竹しのぶ)と出会い母の話の面影を追う。
その頃、桑原(風間俊介)は、自分が発砲した事件について刑事部長から臨時の審議会への出席を命じられていた・・・。
第10話 解剖で怪我… 感染症と懸命に闘う法医の苦しみ
朝顔たちのもとへ緊急で2体の焼死体の解剖依頼が入る。朝顔は、つぐみの保育園に延長保育を頼み、光子(志田未来)や絵美(平岩紙)たちと手分けして解剖を行った。
光子たちの好意で先に仕事を終えて、つぐみと一緒に帰宅すると、美幸(大竹しのぶ)から荷物が届いていた。その中には、まんじゅうや干物などの仙ノ浦土産のほかに、母・里子(石田ひかり)が合唱部時代に使っていたというピアノ譜も入っていた。
美幸いわく、仕入れの手伝いをしてくれている平(時任三郎)が金を受け取らないので、そのお礼代わりということらしい。
次の日朝顔が出勤すると、興雲大学の西門で移動販売をしているベーカリーショップ『ホワイトベーカリー』のアルバイト店員・北村愛菜(矢作穂香)がチラシを持ってやってくる。すると、突然落ち着きがなくなる高橋(中尾明慶)。実は高橋は、ホワイトベーカリーの常連で、新商品が出ればいつも買っているらしい。
そんな中、男性の遺体が運ばれてくる。男は清掃員で、配管のメンテナンス中にビル屋上から転落したというが、安全ベルトを自ら外したという目撃情報もあり詳しい検証が必要だった。
今回の解剖は、朝顔のサポート付きで執刀は光子が行うことに。ところが執刀中、光子は誤ってメスで自分の指を傷つけてしまう。
第11話 トンネル崩落事故! 朝顔と桑原に衝撃のラスト
興雲大学法医学教室にパンの訪問販売をしている『ホワイトベーカリー』の店員・愛菜(矢作穂香)がやってくる。実は高橋(中尾明慶)は、来週、愛菜と食事に行く約束をしていた。
朝顔は、薬物の過剰摂取により中毒死した若い男性の遺体を解剖する。血液からは覚せい剤の成分が検出されたが、不純物が多いことからかなり粗悪な薬物を使用していたものと思われた。
その夜、入院中の祖父・浩之(柄本明)から「転院する」との連絡が入る。浩之は、以前朝顔に手渡した、里子(石田ひかり)のものかもしれない歯の検査結果を知りたがっていた。朝顔は、桑原(風間俊介)に電話して事情を伝え、つぐみ(加藤柚凪)を連れて浩之に会いに行くことに。
次の日、朝顔とつぐみは、駅まで車で迎えにきた平(時任三郎)とともに浩之が転院した病院へと向かう。
ところが平は、何故か転院する前の病院に向かってしまった上に、面会の予約日も間違えていた。
一方、桑原は、近くのトンネルで不気味な音がするとの通報を受け巡回に向かう。その場所は、しばらく前からお化けがでるという噂もあり・・・
第12話 つぐみはどこに!? 娘の家出に涙… あの人が帰ってくる!?
朝顔たち興雲大学法医学教室のメンバーは、長野で起きたトンネル崩落事故の現場に向かった。巡回中に事故に巻き込まれていた桑原(風間俊介)が無事だったことを知ってほっとしたのも束の間、忍(ともさかりえ)と一緒に留守番をしていたはずのつぐみ(加藤柚凪)が行方不明になったとの知らせが入る。
朝顔は、現場を光子(志田未来)や絵美(平岩紙)に任せて、桑原とともに万木家へと急いだ。万木家に到着した朝顔たちは、手分けしてつぐみの行方を探したが、見つからない。連絡を受けた野毛山署の森本(森本慎太郎)らも仕事を終えるとつぐみの捜索に加わった。
その頃藤堂(板尾創路)は、バーで働いていたという若い男性・木嶋和樹の解剖を行っていた。死因は薬物の過剰摂取で、先日、朝顔が解剖した薬物中毒死の男性と全く同じ成分の覚せい剤が検出されたのだ。
木嶋の資料を見た牛島(望月歩)は、彼が働いていたバーに行ったことがあると言う。そこに階段から転落したという20歳の女性の解剖依頼が入る。
第13話 茶子先生が帰ってきた! そしてあの男も…?
朝顔たちは、覚せい剤の過剰摂取で死亡した22歳の松野紗英(依田ゆい)を、何とか元のきれいな姿に戻せないかと苦慮していた。するとそこに元教授の茶子(山口智子)が若林昭信(大谷亮平)と一緒に現れた。
若林は、遺体に防腐処理を施して生前に近い状態に戻す「エンバーマー」だった。茶子は若林にヘッドハンティングされて、若林の会社でアシスタントエンバーマ―になったのだという。
若林の会社はエンバーミングだけでなく、大切な存在を失った人たちが抱える深い悲しみに寄り添う「グリーフケア」にも力を入れていた。
朝顔と茶子はエンバーミングの許可を得るために紗英の両親に会いに行く。母親の翠(黒沢あすか)は朝顔たちの提案に感謝するが、父親の武弘(住田隆)は家出した挙句に薬物中毒で死んだ娘の死を受け入れられない様子。
その頃高橋(中尾明慶)は、愛菜(矢作穂香)の髪の毛から覚せい剤の陽性反応が出たことを朝顔に伝える。高橋とともに野毛山署を訪れ、強行犯係の山倉(戸次重幸)に検査結果の資料を提出する朝顔。
山倉は、愛菜がかつて覚せい剤の売人をしていた男と交際していたことから、売買にも関わっていた可能性もあるとして、彼女の身柄を確保するよう忍(ともさかりえ)に指示したのだが・・・。
第14話 孤独編ついに完結! 家族が集うクリスマスに涙
朝顔は、平(時任三郎)の病的な物忘れがずっと気になっていたため、もう一度きちんと話し合おうと決意する。なぜなら平は、朝顔と電話で話した際に、明日病院へ行くと約束したが、翌朝になるともうその約束を覚えていなかったからだ。
当時桑原は、仕事や子育てに追われている朝顔を少しでもラクにしてあげたいと、休日のたびに長野から神奈川に戻っていた。できれば神奈川県警へ復帰したいが全く取り合ってもらえない。
事情を知った野毛山署強行犯係長の山倉(戸次重幸)は桑原を戻すために、部下に「個人的な相談だ」と前置きした上で県警の人脈に当たってほしいと根回しをしていた。
その頃朝顔は、つぐみ(加藤柚凪)を連れて平が暮らす仙ノ浦へ向かう。
第15話 最終章 家族の時間編! 万木家のお正月・・・
朝顔、桑原、娘のつぐみ(加藤柚凪)は仙ノ浦から戻り、また一緒に暮らすことになった平(時任三郎)と一家四人、水入らずで年末年始を過ごしていた。
朝顔は、三が日明けに訪ねてくる桑原の両親や忍(ともさかりえ)一家を迎える準備も進めていた。
そんな矢先、茶子(山口智子)から承諾解剖の相談が入る。興雲大学法医学教室にやってきた茶子と若林(大谷亮平)は、今回の案件に関して朝顔たちに説明。遺体は猿渡正夫という65歳の男性でヨーロッパのとある国のホテルで亡くなっていた。
猿渡は、妻の佳織(美保純)、ひとり娘の優香(菅野莉央)と3人で暮らしていたが、突然姿を消し家族から捜索願が出されていた。猿渡の遺体には首をつった痕跡があり、現地の解剖では自殺と断定されたが、佳織たちは再解剖を希望したというのだ。
再解剖を強く希望しているのは娘の優香。実は優香は、野毛山署強行犯係の刑事・森本(森本慎太郎)の学生時代の友人だった。森本は、父が自殺したことに疑いを持っている優香に、再解剖という選択肢があると助言していたのだ。
朝顔たちは、優香の依頼を受け猿渡の再解剖を行うことにするが・・・。
第16話 史上最凶の殺人! 祖父に語る朝顔の嘘
入院中の祖父・浩之(柄本明)の容体が急変。朝顔たちは岩手の病院へ駆けつける。
朝顔は、浩之が目を覚ましたら、母のものである可能性があった歯の検査結果を伝えようと考えていたが、浩之の意識は戻らず裁判を控えていた朝顔は神奈川へ戻るしかなかった。
一方、神奈川県警に復帰した桑原(風間俊介)は意外な男と再会する。その男は、以前マンホールを盗んで逮捕された今野(上島竜兵)。
今野は「とんでもないものを見た」といって桑原にチラシを差し出す。そのチラシは、10年ほど前に発生していまだ解決していない、三田村一家殺人事件の情報提供を呼びかけるチラシだった。
この事件は、30代の三田村夫婦と7歳の長男が自宅で殺害され、すべての遺体の右頬に十字のような傷がつけられていた。
目撃情報などから知人の市川という男が逮捕されたものの証拠不十分で不起訴。今野は、事件現場の近くで、このチラシに描かれていた犯人にそっくりな男を見かけたと言うのだ。
そんな中、思わぬ事件が発生。今も事件当時のまま保存されていた三田村家で、男性の遺体が発見されたのだ。その50代前後と思われるその男性も、昔と同じような手口で殺害され、右頬には十字型の傷がつけられていた。
10年前の事件と何か関係があるのか・・・。
第17話 みんな、おかえり… 母との再会
朝顔はつぐみと一緒にバレンタインデー用のチョコクッキーを焼いていた。つぐみが保育園の男の子にあげたいというのだ。
テレビからは、震災以降、月命日のたびに捜索活動を行ってきた宮城県警と地元消防団の活動を紹介するニュースが流れていた。
一方、興雲大学法医学教室に生後8ヵ月の女児の解剖依頼が入る。母親の田崎直子(岡崎紗絵)によれば、食事の支度で目を離したわずかの間に意識がなくなっており、すぐに救急搬送したがそのまま亡くなってしまったという。
解剖の結果、死因は気管にプラスチック製のおもちゃが詰まったことによる窒息死と判明。野毛山署強行犯係の忍(ともさかりえ)や岡島(斉藤陽一郎)は、虐待の可能性はないのかと朝顔に尋ねる。
直子はシングルマザーで生活も楽ではなかったらしいが、いずれにせよ子どもが亡くなった場合は虐待の可能性も疑うのだという。実際忍は、直子の様子に不信感を抱いていたし、朝顔や光子(志田未来)たちの目からも、直子が娘の死を悲しんでいるようには見えなかった。
虐待なのか窒息死なのか。母親の態度の真相は?
第18話 残された時間は少ない… 父、忘れる
朝顔は、平(時任三郎)、娘のつぐみ(加藤柚凪)とともに、祖父・浩之(柄本明)の葬儀に出席していた。
その頃桑原(風間俊介)は、管理官の五十嵐(松角洋平)から、『三田村一家殺人事件』の捜査に関して、平の同期でもある糀谷(肥後克広)と組むよう指示される。
そんな折、朝顔の元に検視官の伊東純(三宅弘城)から、裏路地で女性の遺体が発見されたという連絡が入る。葬儀が落ち着いたところで遺体の発見現場へと向かう朝顔。
遺体で発見された女性は、現場の目の前のマンションの住人で、マンションの屋上には遺書と女性の靴があったことから飛び降り自殺の可能性が高かった。
しかし朝顔は、飛び降りたのがマンション反対側の駐車場ではなく、わざわざ狭く入り組んだ裏路地に向かって飛び降りたのかが腑に落ちなかった。
遺体は興雲大学法医学教室に運ばれ、認定医の資格を取った光子(志田未来)の執刀により解剖が行われる。
その頃、意外な人物が野毛山署に現れていた・・・。
最終話 最後の事件に立ち向かう…!朝顔と桑原の結婚式、父のスピーチ7分間
野毛山署強行犯係の森本(森本慎太郎)が「頬に火傷の跡がある男」に刺されて血まみれの状態で発見された。
自宅でその知らせを受け捜査本部へと向かう桑原(風間俊介)。刑事時代の最後の相棒だった森本が刺されたことに憤る平(時任三郎)も、事件現場に行きたいと朝顔に頼む。
現場で犯人の痕跡を探していた山倉(戸次重幸)は、朝顔とともに現場にやってきた平に、2011年に起きた三田村一家殺人事件と、その三田村邸で最近発生した男性殺害事件についても話す。
一方、興雲大学法医学教室では、茶子(山口智子)の協力も得て、三田村一家殺人事件に関する当時の解剖資料や関連した論文などを検証していた。
桑原は管理官の五十嵐(松角洋平)とともに、三田村一家殺人事件の容疑者として逮捕されたものの証拠不十分で不起訴になった市川(平原テツ)から話を聞く。
その頃、森本を襲った犯人とおぼしき「頬に火傷の跡がある男」が新たな犯行に及んでいた・・・。
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「医療ドラマまにあ」としての感想
『監察医 朝顔』はその名の通り毎回遺体の死因を究明していく解剖医のドラマですが、「科捜研の女」や「法医学教室の事件ファイル」のように事件解明そものもがメインではない。
どちらかというと万木家という家族の暖かさであったり、日々の暮らしが織りなす人間模様や感情を大切に表現したヒューマンドラマという印象です。
特に、朝顔が解剖を執刀する前に必ず遺体に手を添えて「教えてください、お願いします」という言葉には、東日本大震災で被災し未だ遺体のあがらない母に対しての想いが込められている。
リアルでグロテスクな解剖シーンはありませんが、解剖医としての思いや法医としての苦しみが伝わってくる素晴らしい作品だと思います。
もう一つ、このドラマの見どころは桑原くん(風間俊介)の好演。ジャニーズの人たちって皆さん演技が上手ですよね。
しっかり者の朝顔と泣き虫でちょっと頼りない桑原くん。そのギャップが逆に新鮮でこのドラマを引き立てたことは間違いない!
いい家族だな…って思えるドラマですよ。